彼の司法試験（論文式）が終わって

何か昔の自分を見ているようですね…胸が締め付けられます…私も「元」司法試験受験生でした。

司法試験はある種麻薬のような（といっても私は当然麻薬はやったことが無い）凄く危険な魅力のある試験です…

精神状態が揺れに揺れ、一時女性にハマったり、勉強に戻ったりと、まるでゆりかごのような精神状況が続きます…

私の場合、今のかみさんと出会い、究極の選択を迫られ、試験よりかみさんを取りましたが、受験生時にはその究極の選択で試験をとったこともあります。

つまらない意地を張っていないで、論文試験の発表後にでも会いに行った方がいいのでは？そして白黒つけた方がいいですよ。私も実はいまのかみさんに究極の選択を迫られたのが、何を隠そう論文の合格発表の夜でした。

「私を取るか、試験を取る（＝別れる）か」と…彼がどこまで本気かはわかりません。が、メールだけは読んでいますよ、しっかりと。かみさんと私の状況にあまりにも似ていたので書き込みしました。

再び元司法試験受験生のgwkaakunです。

そういえば、現行の司法試験はもうすぐ廃止されるという噂です。そして、法科大学院を経由しないと司法試験は受験出来ないようになるという話です。ゆえに、現行司法試験が廃止されるまでこの状況下を現状肯定するというのも一つの手です。

しかし、これはあくまで私や私の友人達の体験談であって、必ずしもあなたの彼に当てはまるかという、そうではないかもしれませんが、司法試験受験生が試験を断念した場合の一般論一般論です。

司法試験を辞めた人間は、当然通常は社会人経験がないまたは社会人経験が豊富ではない（私は例外で、大学が入った時期が遅かったため、たまたま社会人経験があった）のです。かくいう私は社会人経験こそ七年ぐらいありましたが、高校卒業後の七年間父の稼業を継いだため、いきなり経営者だったため、人に使われた経験がアルバイト以外に無かった状態でした。

さらに踏み込んで言うと、司法試験というかなり大きな夢をやむを得ず諦めたせいか、何をやるにしても物足りなさを覚え、現在の職場にたどり着くまで職を転々とし、収入が安定しませんでした…人間関係で我慢できずすぐ辞めたり、勝手に「俺は○○は向かない」と決め付けてすぐ辞めて…の繰り返しでした。それを救ってくれたのが、やはり今のかみさんです。正直看護師のかみさんのヒモ状態に限りなく近い状況下でした（司法試験受験生時代～現在の会社に就職するまで）。

これは何も私だけではなく、やはり司法試験受験生あがりの人間ならかなり多くの人間が体験するであろうことです（※もちろん全員という訳ではない）。

しかし、司法試験を受験し続けたとしても、結局は受からなければあなたのヒモ状態になる可能性が高かろうと思います。

ぶっちゃけていうと、これは彼よりもあなた自身がこういう状況下でも彼を支えていけるのか？ということを問われているのだと思います。

「続けるも地獄、辞めるも地獄、別れは天国」という司法試験受験生との恋の格言がありますが、まさに的を得ていると思います。

はっきり言いいますと、あなたはうちのかみさんのように受験し続けるまたは辞めて抜け殻になるであろう彼を支えていく自身がありますか？

そこをもう一度あなた自身に問い直してみてください。ちなみに、俺はうちのかみさんには感謝してもし尽くせません。正直非常にありがたい存在だったと今なお思っています。俺はこの人に一生かけて、ヒモ状態になった恩を返していこうと思っています…

まさに、「青春の蹉跌」石川達三チックな感じがします。

司法試験という野望に向かう姿は頼もしくとも、人間的に未熟な側面があるのは否めないと思います。そうなると、「私が棄てた女」遠藤周作チックなかおりがします。試験に通り東京へ出ると、キャンパスパブなどにいって、昔の女のことを忘れてしまうことも考えられる事案です。
たとえば、資格三冠王の黒川先生は、勉強と恋愛を両立させて、しかも、モチベーションをあげることに成功されました。具体的には、一時間勉強するごとに１０円玉の貯金をし、そのお金の分だけ、公衆電話から恋人に電話することにして、がんばられました。
男性だと勉強の途中に、オナニーなどもするわけで、無駄な時間はある程度あるので、工夫次第で、関係を細々と続けていくこともできたはずです。そういう努力もしないのは、ダメですし、また、好きでなくなってきた証だと思われます。

参考URL：http://www.h2.dion.ne.jp/~kurokawa/