ギリシア神話

ヘラクレスについては、他の皆さんが回答されているので。

ハデスとゼウスですが、まづ、大初の神であるウラノスとガイアの間に生まれたのがティターン族。彼らは生まれると同時にウラノスに地獄（タンタロス）へ追放されます。唯一、ウラノスの目を逃れられたのがクロノス。クロノスがウラノスを追放し、神の王となるのですが、クロノスも自分の子供たちを飲み込んでしまいます。末っ子のゼウスだけがクロノスの目を逃れ、成長して、ウラノスに飲まれた兄姉たちを解放します。
その後ティターン族とゼウスたちとの間で戦争が起こり、ゼウスたちが勝利します。その時、ゼウスと兄のポセイドーン、ハデスで地上、海、冥界のどこを治めるか籤引きをし、ゼウスが地上、ポセイドーンが海、ハデスが冥界を治めることになりました。

漫画の場合、結構いい加減に神話を取り込んでいることも多いので、ギリシャ神話なら新潮文庫の『ギリシア神話』（上・下）を読まれると良いですよ。画像が豊富なのが河出書房新社から出ている『図説　ギリシア神話』（神々の世界篇、英雄たちの世界篇）なので、最初はこちらのほうがいいかも知れません。

手元にあった本「ギリシア神話」（高津春繁、岩波新書、１９６５）だと

ヘラクレスはゼウスとアルクメーネの間の子
アテナはプロメテウスの斧で割られたゼウスの頭から飛び出す（彼女との子が支配者になるとの予言を恐れ、妊娠したメーティスを呑み込んでいたため）
アレスはヘラとの間の子

となっていました。参考程度に

一部分ですが・・・

アレスはゼウスとヘラの息子ですが、アテナはゼウスの最初の妻であるメティスとの間の子供です。
「子供が男だったらゼウスの権力を奪う」という予言によってゼウスはメティスを飲み込んでしまいますが、その後ゼウスの頭から生まれてきた（しかも既に大人で鎧を着ていた）のがアテナです。

ディズニーでは神様と言えども「奥さんがいる男が他の女の人との間に子供を作る」なんてことは語られないでしょう。
（実はゼウスは他にもいっぱい浮気をし、いっぱい子供がいます。当時のギリシャ人はそのあたりはおおらかだったのでしょう・・・）

ゼウスがアルゴスの王女アルクメネをだまして産ませたのがヘラクレスです

妻ヘラの怒りを恐れたゼウスは、不倫(アルクメネは人妻)の子に『ヘラの栄光』を意味する『ヘラクレス』という名を付けて機嫌を取ろうとしました

　ヘラクレスは人間の女性とゼウスとの間に生まれた英雄です。

ただ、この女性というのはペルセウスの曾孫にあたり、ペルセウスも父親がゼウスですから、ヘラクレスとペルセウスは異母兄弟でもあります。