No.3ベストアンサー
- 回答日時:
まさにそのために作られている地図があります。
国土交通省の国土地理院が作成している,「2万5千分の1 土地条件図」といいます。
こちらのページをご覧下さい(日本地図センター)。
http://www.jmc.or.jp/map/gsi/tochijoken.html
「土地条件図は、全国の主な平野とその周辺について、土地の微細な高低と表層地質によって区分した地形分類や低地について1mごとの地盤高線、防災施設などの分布を示した地図です。縮尺は2万5千分1です。
防災施設、災害を起こしやすい地形的条件なども表示してあり、自然災害の危険度を判定するのにも役立つ地図です。」
とあります。
サンプル画像(小さくてちょっと見にくいですが)の右側に広がっている黄緑色の部分が沖積低地,図の右上から中央部にかけてくねくねと蛇行している,やや濃い緑色の部分は旧河道を示します。
ある程度(かなり)大きな書店の地形図売り場に行くと置いてありますし,通信販売でも買えます。
詳しくは上記サイトの「購入方法」をクリックしてください。
また,お住まいの地域の土地条件図がでているかどうかは,同じくこのサイトの「地図一覧図へ」というところをクリックし,さらに「地図一覧図(主題図) H15.4.1現在 - 表面」というところを選んでください。
(大きな画像が出てくるため,時間がかかりますのでご注意下さい。10メガバイトぐらいあります)
大阪北部でしたら,「大阪東北部」「大阪西北部」「京都南部」あたりの図が該当しそうです。
なお,土地条件図では,低地の標高や旧河道分布は詳しく分かりますが,活断層は特に表示していません。
そこで登場したのが,同じく国土地理院の「都市圏活断層図」です。
これについても,日本地図センターの説明をどうぞ。
http://www.jmc.or.jp/map/jmc/katsudanso.html
ただ,それぞれの活断層に関する詳しい情報(たとえば,これまでの活動歴とか,平均活動間隔とか)は,この地図でも分かりません。
そんなときは,東京大学出版会から2002年に出た中田高・今泉俊文編『活断層詳細デジタルマップ』というDVD-ROMが使えます。2万5千分の1の地図に活断層の位置が記され,それぞれの断層の特性のデータも入っています。
21,000円という値段はちょっと高いと思われるかも知れません。でも,これの旧版の『新編 日本の活断層―分布図と資料』(1991年)という本は,本体価格だけで35,000円もしました。
なお,既にご承知のことかとも思いますが,これらの図を見て「近くに断層が通っているからうちは危ない」とか「何も書いてないから安全だ」という単純な話ではありません。
こちらのページの書評をご覧下さい。「科学」という雑誌に静岡大学の小山先生が書かれたものです。
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html …
したがって,
>防災の観点より、自身の住む地域について調べておくべき別の事項
としましては,
○活断層をはじめとして,地震や災害,地質学,防災工学に関するさまざまな基礎知識。
○地域の防災体制。自治体によっては,「災害予想地図」「ハザードマップ」といった名称の地図を作成していますので,役所に問い合わせてみると良いでしょう。また,ネット上で公表している自治体もあります。
といったところでしょうか。
なお,No.1の回答で書かれている2500分の1(自治体によっては5000分の1や1万分の1のこともある)は,あちらこちらの標高は確かに載っていますが,地形そのものがどうなっているかを読み取るのは意外に読みにくいです。
むしろ,国土地理院の「1万分の1地形図」のほうが,5色刷ですし,かなり地形の読み取りがしやすいことが多いですね。
http://www.jmc.or.jp/map/gsi/10k.html
(ほとんどの地域の1万分の1は,自治体の作成している2500分の1などの大縮尺の地形図をベースにしていますので,等高線はどちらも一緒です)
No.2の回答では,なぜ旧道が出てくるのか分かりませんが,もし旧道を知りたいのであれば,わざわざ登記所なんかに行く必要はありません。
番地を知りたいとか,うんと細かいあぜ道まで知りたいのなら別ですけど,普通はそれこそ国土地理院(戦前は陸地測量部)の作った古い地形図をみれば十分でしょう。
近くの図書館で保存していることもありますし,国土地理院近畿地方測量部(大阪市中央区大手前)に行けば,明治10年代後半以降に作成された地形図・地勢図が(マイクロフィルムを拡大投影して)見られます。
No.2さんの言っている「分室」ってのは,これのことでしょうかね。国土地理院の分室って組織はないんですけど。
もっとも,古い地形図も(古道を知るだけでなく)微地形を知る上でも役に立つことがあります。
籠瀬良明さんの『地図読解入門』(古今書院,最新版は「2000年増補版」)などを読むといくつか例が出てきます。
でも,土地条件図とか,大縮尺の地形図が利用できるのなら,そちらのほうが精度がいいでしょう。(と,その本にも書いてありました)
土地条件図も大縮尺の地形図もない場合は,古地図に手を出すよりも,空中写真を見た方が,旧河道の推定には役立ちます。
別に米軍撮影である必要はありませんが,新しいものだと,宅地開発など人工的な改変が進んでいるおそれがありますので,ある程度古いものの方がよいかもしれません。
国土地理院のサイトで,空中写真の閲覧を試験的に始めましたので,そちらをとりあえずご覧になって,もし足りないようなら,前記の近畿地方測量部に出向くと良いでしょう。
http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/index.html
「現在閲覧できる空中写真は、米軍撮影の空中写真(1945年~1956年)と、国土地理院撮影の空中写真(1996~2000年)です」だそうです。
長くなってすみません。こんなところでよろしいでしょうか。
また何かありましたら補足質問してください。
参考URL:http://www.jmc.or.jp/map/gsi/tochijoken.html,http://www.jmc.or.jp/map/jmc/katsudanso.html
この回答への補足
早速のご回答有難うございました。
急な出張にて補足申し上げますのが遅くなりまして失礼とは存じますが、ご厚情の程お願い申し上げます。
実は、自宅の北隣接道路に、過去に農業用の小さな河川状のものが有ったと古老より聞きました。
現在は暗渠になっては居りますが、地盤構成と強度のことが気になりましたので、旧河道を調べれば河川の有無が判るかと存じ質問申し上げました。
また、御礼にて改めて入力申し上げますが詳細なご回答に感動致しました。
お手数をお掛けいたしますが、更なるご教授のほどお願い申し上げます。
No.2
- 回答日時:
旧道については.登記所で明治時代に作った「こ地図」を見せてもらってください。
きゅうかせんは.国土地理院(大阪市内のどこかに分室があったはず)で米軍がとった航空写真をみてください。雰囲気でわかります。
活断層は.国土地理印で地図を売っています。購入してください。
早速のご教授有難うございました。
また、急な出張にて御礼を申し上げますことが遅くなり失礼いたしました。
ご教授に基づき、週明けにでも地図を探してみます。有難うございました。
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