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現代の国際貿易における、課題にはどのようなことがあるのか?FTAに関してのことなど、お教え願いたいと思います。どなたか、お力を~お願いいたします。

A 回答 (1件)

 厳密に「国際貿易」の課題と「国際経済」のそれとを峻別しつつ、説明し切れるか?自信なしですがやってみます。



 1)(財ではなく)サービス(保険、著作(or特許、or放映)権等)の貿易秩序を更に確固たるべき方向へ如何にして向わせるか?
(*GATTがWTOへ移行した要因の一つがこの点に関連していると言われています。)
 
 2)(欧米や日本の)企業の多国籍化の進展は定着化し切った感があります。
 この状況下で「企業の本社と国外子(関連)会社間との企業群相互間のイントラインダストリー(orインナーインダストリー)型貿易」と「進出先の国の貿易」をどう調和(or調整)して行くか? 即ち、進出国内で子(関連)会社の地位がガリバー的に高まると、進出国の産業(や進出国の経済自体)を左右し兼ねない訳です。(古くは1960年代に、日本のコンピューター業界でリーダーシップがあった日本IBM等が一例です。)
 又、企業の業種が一次産品(農産物、鉱物資源等)関連なら、進出国の経済を「モノカルチャー経済」化して行く傾向が生まれ易いのです。古くは1970年代の石油危機で、名が日本にも広まった国際石油資本と産油国が結束したOPECとの例が著名でしょう)

 3)20余年以上前なら、「日本企業が多国籍(巨大)化した」と言っても、米国企業が世界のトップで、日本は第二位が定番でした。(当時の例外はUSスティールを抜いた新日鉄でしょうか?) しかし、いまやトヨタがGMは兎も角(生産台数では)フォードを抜き、財務面ではトヨタが上とさえ言えますから、「万年二位の会社とトップが入れ替わり、万年二位だった(日本の)企業が相応しい活躍を国際的に展開できるか?」がその財(トヨタなら自動車)の貿易のみならず、国際経済の一部にも影響する訳です。
 下手承知で例えるなら、「阪神が巨人と入れ替わりトップに立った時、(日本の)プロ野球の人気を以前並に保てるか?」と若干似ている気がします。

 4)トヨタを例に続けますが、トヨタが対米進出し、米国内の労働者を雇用し、現地で完成した自動車を米加両国で発売するとします。
 その場合、賃金支払の際は米$が、対カナダ分の自動車の、売上代金は加$で、となりますから、トヨタは\のみならず、米$&カナダ$等の複数国(地域)の通貨との係らざるを得ず、(変動相場制下の故)「為替問題(\安$高等)」とも直面するのが宿命で、この点が国際貿易へもリバウンドすると言う訳です。
 そして、これと同じ経営戦略をトヨタではなく、日産が採用したなら、有力株主が仏のルノーですから、ユーロとの関りも加わるのです。

 5)(ユーロを共通通貨とするEUと対比させ)最後に日本を含む東アジアの経済統合に少し触れてみます。
 所謂アジアNIES(韓国、台湾、シンガポール、香港)は既に、離陸し、かなり(欧米や)日本に経済面で近づきましたし、中国製電化製品も日本で珍しくなくなっています。
 問題なのは現に進行中とも言えますが、日中、日韓(or朝)間の政治問題と分離させつつ、アジア地域経済の枠内で解決を図る方向へ向わせる方策を見出せるか?と言うことでしょうね。
 この際(貿易と言うより)物流と言う概念が妥当すると私は捉えますが、「海運上では横浜も神戸も東アジアの中心ではなくなり、2005年時点ではプサン(韓国)や香港が中心だ」と言う現実を日本がプライドを捨て切り、受け入れ、地域経済圏の構築に積極的に参画しうるか?」が重要点の一つなのです。

 (靖国神社への首相参拝等の)「政治問題を抱えているが故に、スンナリ行かないかも知れませんが、私は充分な時間をかけていくなら、決して不可能ではなく、英知の結集で、プラス方向へ進展して行く」と信じ続けたいのです。
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