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1941年の真珠湾攻撃を、実はルーズベルト大統領は事前に知っていて、空母や主力艦隊などを別の場所に退避させていたため、致命的な損害は免れた――。このルーズベルト陰謀説に関しては様々な文献が出版されており、頭が混乱しています。肯定、否定その他様々な考え方があるようですが、まだ「決定打」になるものが見付かっていません。そういうのがあれば、ぜひ教えて下さい。私の周囲の人間で、年輩の方々は、いずれも肯定論者です。かと言って決してそれを鵜呑みにしているわけではありません。

○肯定論
『真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々』(ロバート・B・スティネット著、妹尾 作太男訳、文藝春秋)

○否定論・ソ連謀略説
1.『真珠湾<奇襲>論争 陰謀説・通告遅延・開戦外交 講談社選書メチエ』(須藤 眞志著、講談社)
2.『ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦』(須藤 真志著、文春新書)

○その他
1.『昭和史発掘 開戦通告はなぜ遅れたか 新潮新書』(斎藤 充功著、新潮社)
2.『ハル回顧録 中公文庫BIBLIO20世紀』(コーデル ハル著、宮地 健次郎訳、中央公論新社)

A 回答 (6件)

N05さんにお答えします。


当時アメリカはイギリス側の苦戦をみて参戦の必要な事を痛感していました。
しかし国民世論は反対が多く、参戦の口実を必死にまさぐっていたのです。  またアメリカの長期戦略上も参戦は必要でした。

アメリカはこれを日本の行動を誘因するのが一番と考え日本が到底承諾できないハルノートを突きつけました。 そしてそれを受諾しないからと経済封鎖のダメおしを行いました。
その時点で日本が屈服すればよし、しなければ必死の反撃に出ざるを得ない事は見通していたのです。
これはなにも一ルーズベルトの考えではなくアメリカ上層部共通の認識でした。

ゾルゲの報告で日本の南進策を知っているソ連からも情報はあった筈です。
当時ソ連はアメリカの援助で独ソ戦線も有利になっていましたが早期の終結は必要で、西部戦線の形成を強く望んでいました。
しかもそれはアメリカの参戦無くしては実現不可能でした。  イギリスも事情は同じでアメリカの参戦を切望していたのです。
このような世界情勢にあって参戦の口実を得る事は緊急な課題でした。
日本が真珠湾攻撃をしなくても参戦の口実は別に見つけたでしょう。  その証拠に真珠湾攻撃以前に既にアメリカ駆逐艦がドイツ潜水艦を攻撃している位です。

アメリカは真珠湾攻撃直前爆撃機の増援も行っており、これが日本軍の攻撃を見誤らせたといいます。
当時のレーダー性能では無理ならぬ事だったでしょうが。
真珠湾攻撃の被害はアメリカの予想を超えたものでしたが逆に「リメンバー・パールハーバー」は参戦にハズミをかける事に利用されたのです。

その証拠にアメリカは最初ヨーロッパ戦線に優先派兵し、日本への反攻は後回した位です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/27 21:13

No.4さんへ


ところでそれがルーズベルトの陰謀だという説の根拠のなり得るのですか?

被害が予想できなかったというのは、陰謀ではないという根拠にもなりえそうですが…
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No3の回答者の方は真珠湾でのアメリカ艦隊の損害が大きいからルーズベルトは知らなかったと理由をあげておられますが、これは当時の軍事常識を見誤っておれれます。


当時の軍事常識では航空攻撃で戦艦に大損害を与えることは出来ない、まして撃沈など出来ないというのが常識でした。

唯一の例外はイタリアのタラント軍港に停泊中のイタリア戦艦に行われた航空攻撃の例ですがこれはイタリア艦の装甲が薄いこと(高速を出すため)、航空魚雷攻撃であったこと、イギリス空軍の練度などによるもので、いくつかの要因が幸いした例でした。

アメリカ戦艦は重装甲で、真珠湾の地形は魚雷攻撃が困難な地形であり戦艦を二列繋留すれば内側の艦は魚雷攻撃は受けないという配慮もありました。
空母は構造上攻撃に脆弱なので避難させる必要はありましたが・・・

アメリカの暗号解読技術はイギリスの援助もあって優秀でしたから何らかの攻撃がある事は予知していた筈です。 どこかは不明としても。
アメリカの誤算は日本海軍が真珠湾攻撃に特化した訓練と準備をし、練度も極めて高かった事でした。
それにある程度の損害はハワイの修理工場の能力、本土の造船能力でカバーは容易でした。

しかし実態は予想外の大損害になったのでした。
イギリス海軍も戦艦不沈の常識からプリンス・オブ・ウエールズ、レパルスをシンガポールから出撃させ、航空攻撃で簡単に撃沈されました。
大和、武蔵も航空攻撃で沈みました。

これは山本大将の航空攻撃重視の戦略によった成功例といえますが、多分に当時としては優秀な機材、高い練度に依存したものでそれを失うと効果を失いました。

真珠湾攻撃はある程度予想の内であったが予想を超える損害であったというのが実態とおもうのですが・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/26 15:38

『軍事板常見問題』から


http://mltr.e-city.tv/index02.html
「アジア・太平洋方面FAQ」より
http://mltr.e-city.tv/faq08c.html
<◆海事関連・◆◆◆真珠湾攻撃>から
http://mltr.e-city.tv/faq08c.html#00833

【質問】最近、「ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に知っていた。ただ、日本と戦争する口実が欲しかったから放置した。
…と、いうことが最近の研究で分かった。これは最早一般的な定説だ」みたいなこと言う方をたまに見かけるのですが、これって本当の話ですか?

【回答】間違い。
 まずその説は終戦直後から、1946年ごろの米雑誌に既に掲載されておるし、「最近の研究」ではルーズベルトら米政府首脳は日本がまずフィリピンを攻撃するものと踏んで警戒していたことが、ますます明確になってきている。
 ちなみに90年ごろのロシアでは、「真珠湾攻撃を企画し日本海軍に吹き込んだのは旧ソ連軍参謀本部である」という説が爆発的に広まっておった。
 その珍説は,そもそもはルーズベルトの四選を阻むために対立候補が流そうとしたデマが独り立ちしたものといわれています。
 これを、数年前にロバート・スティネット Robert B. Stinnett なる人物が米海軍の新たな公開文書から新証拠を発見したとして「真珠湾の真実」と言う本にまとめたため、改めて日本で話題になったものです。
 しかし、その内容は秦郁彦氏編著の「検証・真珠湾の謎と真実」であっさりと論破されています。
 ルーズベルトは自叙伝を残す間もなく急死し、彼が何を知っていたかは完全に謎です。
 真珠湾に攻撃がある可能性を示唆されていたことはありえますが、開戦の糸口にするため、あえて放置したとの考えは、その被害の大きさからして考えにくいと言うのが常識的な回答だと思います。(引用終了)


 まぁ、反米主義に暴走した某漫画家さんは、この手の陰謀論も検証せずに飛びつくでしょうね。だれかの「陰謀」にしておけば、自分たちの望む結論に持ち込むのが楽ですからネ。

<プレイバック「陰謀論スレッド」>より
http://mltr.e-city.tv/faq07.html
「627 :名無し三等兵 :03/01/24 11:12 ID:???
 陰謀論の場合、事実の適否よりも、事実を解釈する際の正邪が問題なんよ。語っている奴は、事実の適否で論じてると思っていてもね。
 つまり、あることを信じてるか、信じてないか、
あることを解釈する際の価値基準を信じているか、信じていないか、そういう問題なんだ」

参考URL:http://mltr.e-city.tv/faq08e.html#pearl-harbor
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/26 14:16

日本外交史の権威、北岡伸一東大教授(国連次席大使ですね、今は)はこう述べられています。



『外交においても外交史においても、バランス感覚と慎重な判断力が重要だ。一方的に決めつけたり、陰謀で世界が動いているといった類の本は避けるべきだ。ローズヴェルト大統領にはある情報が届いていた、それによって真珠湾攻撃は予測できたはずだ。─中略─これは、大統領には、他にも大量の情報がはいっていたということを無視した議論なのだ。そういう本ではなく、厚い知識に支えられた本格的な著作を読むべきである。』      アエラムック『国際関係学がわかる』より

これが歴史を学ぶときに大切にされるべき姿勢のような気がします。例えば反米感情などが始めから入っていると全てアメリカの陰謀だった、という結論を導いてしまいがちです。何が本格的な著作なのか、は難しいところですが、出来るだけそういったものを読んで判断したいところですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/25 23:08

一般の方々が確証を得るのは難しいと思われますが、


小林よしのり氏の「戦争論」を一読なされるのも
面白いかと存じます。
余談ですが、先の大戦後期、日本側の暗号がすでに解読済みということは検証されており、アメリカ即ち時の大統領ルーズベルトが真珠湾攻撃を前もって知っていたということは、
信憑性が高いと思われます。
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この回答へのお礼

教えて頂いて、ありがとうございます。読んでみます。

お礼日時:2005/05/25 22:28

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