猫も杓子もアフィリエイト。

最近の、ここの質問で気になることがあったので、回答してみることにしました。

それは、Googleでの検索エンジンのランクや順位を上げるにはどうすればいいか？的な質問が増えてきたなぁ、ということです。で、なぜそんなに順位にこだわるのだろうと思っていたのですが、そうした人の多くが、アフィリエイトをやっているように思えたのですね。
　アフィリエイトで稼ぐには、とにかくアクセス数を増やさないといけない。そのためには検索エンジンの順位を上げるのが一番。ということでやっきになっているように思います。

これが、イヤだなと思うのです。つまり「みんなが見たいなと思うものを提供しているからアクセスが増え、検索エンジンでも上位にランクされるようになる」というものが、「ランクを上げればアクセスが増える」というようになり、それが半ば当たり前のように思う人が増えることが、です。結局、結果だけしか見えない人間が増えているのだろうか。
　「よいコンテンツを作り、みんなに役立つ情報を提供し続ければ、アクセス数もランクも自然とあがるのだ」というごく当たり前の感覚が通用しなくなることが、私にはとても悲しく情けなく感じます。

・・そして、今の世の中は、あらゆるところでこれと同じような風潮が蔓延しているように思えるのです。よいことをした結果としてよいものが得られる、ということを考えず、「良い結果だけさっとさらっていく」それが賢いやり方だ、という感覚が。そういう世の中が、個人的にはとてもイヤなのです。
　アフィリエイトの是非については特に意見はないのですが、アフィリエイトが、こういう世の中の風潮によって生まれ、それを更に後押ししているように感じます。もしそうだとしたら、こんなものが流行ってほしくないなぁと思います。

もちろん、自分で長年ホームページを運営し、多くの人から支持を得ていて、それにプラスαとしてアフィリエイトを行っているような人もいるでしょう。ですから、全てを否定するわけではありません。今、ブームに乗ってオイシイところだけをもらおうとしている人たちに対し、ということです。

いずれ、アフィリエイトの仕組みはなくなっていくことになると思います。

つまり、誰も儲からない時代が来るでしょう。それまでにたっぷり稼いでおきたいですね。

別にかまわないのではありませんか？

儲けられるかどうかは、アフィリエイトそのものよりも、Webページのコンテンツ次第です。結局、人がほしがる情報をコンスタントに供給し続けられる人がいろんな面で利益を得られるというのは、昔も今も変わりません。また、アフィリエイトサイトを持つこと自体に特に他人への影響が無い（迷惑がかからない）ことを考えると、別に問題とも何とも思えませんね。

また、「人に利益を上げる事が分かり切っている」については、Webページを見る人間の絶対数に比べ、Webページを（Blogも含め）自分で持ち、適度に内容を更新しながら維持し続けている人の数はまだ圧倒的に少ないのだと思いますよ。

ですから、広告とわかっていても「どうやってそんなことをする（広告収入で儲ける）ことができるのかわからない」という人もまだまだ結構居ると思います。

また、その広告で人が儲けるとわかっていても、そういう広告を含むWebページを作ることが面倒で、特に何とも思っていない人も結構います。
アフィリエイトで儲けているページの背景には、そういう「あまり作る側に興味が無い人」がたくさん居る野だと思います。

最近のブームには些か不快な感じがします。

(マスコミが無責任に煽るのは昨日今日に始まったものではありませんが)

しかし、アフィリエイト自体は複数の視点から物を見るには有効だと思います。
(まぁそうは言ってもやはりケースバイケースですが)