プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

調理師専門学校に通ってる友達がクローン病になりました。
板前としての道は閉ざされてしまうのでしょうか。
実家が日本料理屋で本人も継ぐ予定です。
その友達は入院中で、そのことを気にしています。
詳しい方、教えてください。

A 回答 (3件)

kurosuke36さんが詳しくこの病気について記載されていますので、私から追加事項は特にありませんが、今、私の受け持ちのPtに27歳の男性で同じく”クローン病”の方がおります。


大腸(RS~SDにかけての)狭窄が激しく、6月に手術を施行し、ストーマー(人工肛門)となりました。
術後のフォローは身体的にも大切ですが、ストーマーとなってしまった事に対しての精神的治療がウエイトを占めて来ます。ちなみに、この病気は本当に申し訳ありませんが発病の原因が判っておりませんし、対処療法が大半を占めます。特効薬がありません・・。
退院後もプレドニンの服用が長い間続きます。
そのため、微熱程度の発熱が常時続き、体はつかれやすく長い時間の”立ち仕事”が困難になってしまいます。
また、食事も脂分の多い物は口に運んではいけません。
体調も安定したり、突然不安定になったりと、落ち着いて仕事に専念する事が難しくなってきますし、入退院を繰り返しますので、日本料理屋さんを継ぐのは・・・難しいでしょうね。
ご本人が他の職人さんを数名雇ってやりくり出来るのであれば、いいのでしょうけど・・・。
このようないい方は、医者としていけないのでしょうが、この”クローン病”と言うのは、腸が原因不明で腐って行く病気なんです。なんとかしなければいけないんですが、現在の医学では・・・無理です、完治は。
きつい様ですが、これが現状です。
私の個人的見解を言わせて頂くとすれば、仕事よりも自分の体を大切に。・・・と言いたいです。
頑張ってほしいです、よろしくお伝え下さい。
すみません、お力になれなくて・・・。

この回答への補足

素人の私にもとてもわかりやすく、ありがとうございます。
完治は現段階で無理だとしても、治療すればすこしづつでも、
よくなるのでしょうか。
それとも悪くなるor現状維持が精一杯なのでしょうか。
教えてください。

補足日時:2001/09/09 23:33
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補足説明をありがとうございます。


私は外科医として病院以外でも困っている患者さんに何かお手伝いができれば・・・と思い、返事をしました。
前に説明しましたが、この病気は”難病”として厚生労働省が認定している本当にやっかいな病気です。
内科的に投薬で安定する人もいますし、外科的に手術しなければいけない症状の患者さんもいます。
どちらにしましても、やはり”完治”はありません(すみません)。手術や投薬で小康状態を保事が出来ますが、若干の改善は見られるものの、やはりそんなに大きな”前進”は今までに見てきた中には有りませんでした。
”暖解期”と云う時期が入院をしているとあります。
治療が一段落付いた落ち着いた時期のことなのですが、
これからが、再発を防ぐ為に最も大切な時期なんです。
人間は活きていく上で、”食事”は最も大切なものですが、この病気の方は自由に食事が採れる訳ではありません。(これが、一生続きます。)
低脂肪・低残渣なもの(※基本的に消化の良いものを)
食べるようにしなければなりません。
また、反対に 脂肪の多い食品、食物繊維の多い食品、
動物性の脂肪、冷たいもの、
刺激のあるもの・・・等、食べてはいけません。
そんな食事では十分な栄養価が採れないので、副食として、エレンタール(成分栄養剤) と云う(実はこれが、美味しくないんです)”薬”を採ってもらいます。
そう云った食事療法をしながら、薬を飲み続ける・・・。
それで、よくなれば・・・最高なんですが・・・。
ごめんなさい、現状維持が大変に難しく・・・
でも、これだけは覚えていて下さい、同じ病気の人でも、大勢の方々が元気いっぱいに仕事、生活を送っています。
決して悲観的にならない事が一番の薬だと思います。
今の所、完治は・・・大変に困難ですが、ご本人の意思の強さ、そして明るさ・・・一杯持っていて下さいね!
何か良い文献があれば、機会があれば是非お教えしたいですし、お会いしたいものです・・。
何もお力になれなくて、本当に申し訳ありませんでした。
おだいじに・・・。
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この回答へのお礼

本当に詳しい説明をありがとうございます。
聞いたこともない病気で、びっくりしましたが、わかりやすい説明で助かりました。まだ若いのでこれから良い薬が発明されるまで、希望をもって頑張るように伝えたいと思います。ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

お礼日時:2001/09/10 10:50

板前の道は閉ざされませんが、今は治療に専念すべきでしょう。


治療には時間がかかることが多いです。
まず症状を落ち着かせ、それを維持するといった治療方法になると思います。
無理をすると症状が悪化するので、しばらくは体を休めるようアドバイスしてあげてください。
なお、クローン病は「特定疾患」という病気の一つです。
住所地を管轄する保健所に特定疾患を担当している係がありますので、そちらに相談されても良いと思います。
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クローン病の治療は、基本的に「厚生労働省特定疾患消化吸収障害調査研究班」が作成した「潰瘍性大腸炎治療指針」に添って行われます。
指針を簡単にまとめると次のようになります。参考としてください。
(このとおりに治療が行われるというわけではありません)

クローン病の治療法は大きく分けると、栄養療法、薬物療法、外科療法があります。
◎栄養療法
重症の場合は経静脈栄養法(鎖骨の下の静脈に針を刺し、輸液を点滴する)を行うこともありますが、基本的な治療法は成分栄養剤の内服です。
症状が落ち着いたら半消化態栄養剤、治療食、在宅成分栄養法といった治療に代わります。逆に症状が改善されない場合は、次の薬物療法が併用されます。

◎薬物療法
小腸が主病変の場合は、まずプレドニゾロン(副腎皮質ホルモン)が使われます。
症状が改善したら量を減らします。症状が改善されない場合は、アザチオプリン(免疫抑制剤)やペンタサ、サラゾピリン(抗炎症剤)といった薬が追加されます。
大腸が主病変の場合は、まずペンタサ、サラゾピリン(抗炎症剤)が使われます。
症状が改善されない場合は、プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン)が追加され、症状の改善が見られたら量を減らします。
プレドニゾロンを投与しても症状が改善しない場合は、アザチオプリン(免疫抑制剤)やメトロニダゾール(抗真菌剤:腸内細菌の抑制目的)が使われます。

◎外科療法
閉塞、狭窄症状、治療抵抗性、肛門病変、出血、巨大結腸症などがある場合は手術適応となります。
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この回答へのお礼

すばやい回答ありがとうございます。難しい用語が多いので、頑張って調べてみます。板前への道が少しでもあるということ、本人に伝えたいと思います。目の前が真っ暗になってますが、生きる希望が少しでも起きてくれると思います。ありがとうございました。

お礼日時:2001/09/09 23:44

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