A 回答 (11件中1~10件)
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No.10
- 回答日時:
こんにちは。
ひとの性格は、30~50%が遺伝子で決まるものだそうです。
性格というのは複雑なものです。近年、遺伝子の研究は急速に進歩していますが、実際に性格を決定する遺伝子が特定されたというわけでもありませんし、性格がどのように形成されるものであるのかも、まだはっきりとは分かっていませんよね。
ですが、てんかんやアルツファイマーなどの研究で、精神的な疾患と遺伝子には特定の関係があるといった事実は様々に確かめられていますから、性格も遺伝的な性質を持つものであることは間違いないと考えられています。ですから、そこに統計的な手法を用いれば、このような見積もりができるということではないかと思います。
では、残りの性格形成の50~70%は遺伝とは関係なく、後天的な要因、即ち、生後の生活環境ということになります。ですが、そこにも両親の影響というものが大きく関わっているというのは言うまでもありませんよね。ならば、このふたつを合わせれば、「性格のほぼ100%は親から授かったもの」と言っても、決して大袈裟な話にはならないように思います。
と言いますのは、性格を含め、このような人格の基礎は、生後3歳までの幼児期にほぼ形成されてしまうものだからです。3歳という年齢で、その時期に親の影響を自発的に拒否できるひとはいません。また、我々はその後も多くの時間を、自分と同じ遺伝子を持つ両親と共に過ごすわけです。親子が似てしまうのは、これはどうしようもないことですね。
親から受継ぐのは性格そのものでなく、「脳の体質」です。例えば、ある脳内伝達物質の分泌量が多いとか、そのバランスの調節とかはDNA情報として遺伝子に保存されているのですから、それを受継ぐならば、子供の脳には親と同様にその体質が備わります。
ですが、性格というのは、その脳の反応が外に現れた結果です。受継いだ遺伝子が親と同様の性格を発現するならば、それは「親の性格が遺伝した」と言っても間違いではないかも知れません。しかし、脳の反応の過程や基準に違いがあれば、それが親と同じ結果になるとは限りませんよね。
では、両親から遺伝子を受継ぎながら、後天的な要因によって形成される、残りの50~70%の性格というのはいったいどのようなものなんでしょうか。以下に、幾つか例を挙げて考えてみます。但し、ここで扱う例は飽くまでモデルです。実際の生理現象を医学的に説明するものではありませんので、その点はご了承下さい。
ひとには、「好み」という個性があります。これも、後天的な要素で説明ができます。そこには個人の「記憶」というものが関わります。
例えば「赤い色に反応し安い」という遺伝子を受継いだとします(恐らく、実際にはこんな遺伝子はありません)。そのひとは、赤い色に興味を示し安くなります。ですが、親と同じに、赤い色が好きになるかどうかは分かりません。
好みを判断するのは脳ですが、その判断には「当人の記憶」が材料として使われます。極めて単純な話で申し訳ないのですが、赤に忌まわしい記憶があれば嫌いになります。つまり、親と同じ因子を持っていても、反応が違えば好みも変わるわけです。言うまでもなく、判断の基準として使われている記憶は後天的な要因です。生まれたとき、この部分は白紙ですし、親の記憶が遺伝することはありません。
赤い色の視覚刺激は脳の偏桃体という部位に送られ、そこで有益・有害などの価値判断が下されます。脳内の記憶と照合して、仮に「No」と判定されたならば、次ぎはその信号が視床下部に送られます。ここは、体内の自律神経を司る中枢です。ご存知の通り、自律神経は自分の意思でコントロールすることはできません。従って、何と言われても嫌いなものは嫌いだ、ということになります。
このような記憶は自律神経だけではなく、思考や性格を司る脳内伝達物質の分泌にも直接影響を及ぼします。
記憶というのは、ある刺激に基いて形成される「脳細胞のネット・ワーク」です。記憶を呼び起こすということは、同様の刺激に反応し、このネット・ワークが活性化するということです。そして、そのとき、このネット・ワークからは、その記憶に基いた脳内伝達物質が分泌されるのだそうです。
「初対面」という刺激に対して、脳内にセロトニンが分泌されるならば、そのひとは安心感や幸福感を憶え、社交的な性格になるかも知れません。逆に、それに対してノルアドレナリンが分泌されるならば、緊張感を味わうことになります。このような反応が遺伝子によるものであれば、それは産まれ付きということになります。
ですが、過去の体験そのものが、その刺激に対してどちらかを分泌する記憶として形成されていた場合は、その性格は後天的なものです。「初対面」という刺激に対して呼び出された記憶のネット・ワークが、ノルアドレナリンを分泌した過去の体験によって形成されたものであれば、そのひとは遺伝子に関係なく、引っ込み思案な性格ということになります。
但し、これを「初対面の体験」と特定することはありません。それが大雑把にひとの顔であったり、ひととひとが喧嘩をしている記憶であったりする場合など、様々な要因があるそうです。
さて、これはちょっと根拠のないとんでもネタになってしまいますが、性格に遺伝と親の影響というものを組み合わせてみますと、ひとつ面白いことが考えられます。
遺伝には隔世遺伝というものがありますよね。もし、性格を決定する遺伝子にも優性と劣性があるのであればこのようなことが起きます。
子供は父親からある性格の遺伝子をもらいました。そして、母親からは、母方のおじいちゃんの遺伝子を隔世遺伝で受け取ります。そして子供は、幼児期に多くの時間を母親と過ごし、その影響を最も多く受けます。さて、この子はいったいどんな性格になるのでしょうか。
以上のように、後天的な性格とは、生後環境などに影響によって、遺伝子に関係しない性格が形成されたり、親の遺伝子を受継ぎながら違った性格が発現するといったようなものです。もちろん、遺伝しなくとも親の性格が擦り込まれるということもあります。性格の30~50%は遺伝子が決定するということです。ですが、逆にこのような後天的な要因がその50~70%を締めるのだという風に考えますと、それなりに頷ける線であるように思えるのですが、どんなものでしょうか。
最後に、後天的な要因には記憶が関与すると申し上げました。ならば、その記憶を消してしまうなり、書き替えてしまうならば、性格を変えることができるのではないかということになります。食べ物や、異性の好みなんてのも、記憶が関わっているんだそうです。
ところが、これに就いては、記憶を操作するのも然ることながら、このような人格形成の基礎は3歳までにほとんど成されてしまうということです。ですから、当人に心当たりはありませんし、その原因を辿るのは大変難しいということになります。結局、自分のへその緒を踏んづけたのが、それがヘビだったのかクモだったのか、今となっては分からないということになるのでしょうか。精神カウンセリングなどで盛んに幼児体験が研究されているのは、やっぱりそういうことなんでしょうね。
さて、ついでですが、私の勘違いでしたらゴメンなさい。下らない事と仰いますが、質問者さんはいったい何を悩んでおられるのですか?
ということですから、質問者さんが自分の努力で開拓できる部分はほんの僅かしか残されていなかったということになります。これは間違いないです。ですけど、質問者さんが開拓できる能力の方に限りはありませんよ。尤も、性格が仇になったっていう経験は、私も掃いて捨てるほど持っちゃいますが。
また長くなってしまいました、ゴメンなさい。
No.9
- 回答日時:
性格が遺伝子によって決まっているのかどうかはよくわかりませんが、私の場合私の母がうつ病で何十年も悩んでおり、私自身もうつ病で数ヶ月休職した経験があり、私の娘も私の見る限りではうつ病の気があるように思います。
私が通っていた心療内科の先生は「うつ病は遺伝する。」と言ってましたので、性格そのものが遺伝することはないでしょうが、遺伝する部分も多少あるのではないでしょうか。
No.8
- 回答日時:
例えば、人の能力というものは資質+努力だということはお分かりでしょう。
資質がない人は努力してもほとんど能力はあがらないというのは事実です。(程度問題ではありますが)
ですから、同じような経験にたいして同じように反応することはない。つまり、性格においても遺伝子というのはかなり大きいものであることは否定できない。
一方で、経験がなければ性格は形成されようがないわけです。
ただ、性格の場合は私は、幼児期に基礎が形成されることは当然ですので、遺伝子によって大枠が決まって、生まれた環境でかなりの部分が決まってしまってしまうことは否定できません。つまり、「生まれ」によってほとんど決まってしまうということですね。
これは遺伝子だろうが遺伝子でなかろうが「生まれ」で決まってしまう以上、自分ではどうしようもない「部分」があるということは認めなければならないでしょう。
例えば子供がそのような性格を受け継ぐかといえば、遺伝子によって決まる部分もあり、「親」「社会」の育てによって決まる部分もありですので一概には言えません。
No.7
- 回答日時:
遺伝で決まるものがあることは否定できません。
最近のニュースで猫のクローンが出来たニュースがありましたが、性格は似ていたようです。それが気質だけではないことは、双子実験などによっても明らかです。No.6
- 回答日時:
クローンで作られた猫は、性格が同じみたいですね。
テレビでまったくお互いを知らずに育った双子の
話がありました。
不思議に、同じ趣味だったり、同じ嗜好だったり
するそうです。
でも、兄が内向的だからと言って、弟が内向的かと
いうと、そんな事はないです。
遺伝子の混ざり具合も違ってくるだろうし。
一卵性双生児でも、場や状況により性格も違って
くるし、猫の話は、判断材料が少ない事があげら
れると思います。
ちなみに、血液型もほとんど影響ありませんので、
安心してください。
No.5
- 回答日時:
日本では,東京大学教育学部附属中等教育学校の双子学級の子供達を研究対象?にしまして,遺伝と能力の関係を研究してきました。
遺伝するものと遺伝より環境の影響が大きいものがあります。例えば,短距離の走る能力や教科で言いますと「理科」・「社会」は遺伝的な要素が強いようですね。
参考URLに幾つかのものの遺伝し易さがあります。参考にしてください。
参考URL:http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/aruiden/iden3 …
No.4
- 回答日時:
>人の性格は遺伝子で決まっているんでしょうか。
「決まって」は、いません。
しかし、遺伝子に「影響」されます。
人間の行動に、遺伝が及ぼす影響を研究する分野を行動遺伝学といいます。双子の研究などを通じて様々な結果が得られています。詳しくは関係の本を読んでみてください。
また、脳内の物質の動きに遺伝子が与える影響も研究されています。
性格は遺伝に影響されるといっても、遺伝ですべてが決まるわけではなく、誕生後の人生で作られる部分が大きいのですから、家系・血筋で人の性格を判断することはつつしむべきです。あくまで、学問上の研究としてとらえてください。
No.3
- 回答日時:
科学的な面からいえば人間はDNAの情報から引き出したデータから肉体が形成され,両親の気質を強く受け継ぐのは間違いないでしょう.
でも,コレだけが全てではないと思います.
人の成長には環境が必要です.その環境因子によって人間の性格をはじめとするいろいろなことが変わってきます.
例に一卵性の双生児を思い描いてみてください.もし,人の性格が遺伝子で決定されるのなら彼らは,まったくの同質なものとして生きていることになるでしょう.でも実際は顔や姿がそっくりだけど姉は外向性で妹は内向性といった話がありますよね.
生まれもった気質はその人の性格の主なウェイトをしめることにはなると思いますがそのあとの成長段階でどのような経験があったかでどのようにでも変わるものだと思います.
No.2
- 回答日時:
2児の父です。
生まれつきなのは「性質」だと感じてます。
姉はよく食べるのに妹は食に興味がない。
姉は活発で良く走り回るけど妹はおっとりがたでゆっくり動く。
これたぶん生まれつきです。
でも性格は9割方は後天的なものでしょうね。
うちの娘はよく笑います。これはウチの環境だと思うんです。
そもそも私は、若年期に自分の性格を叩き直した経験ありです。
だいぶ自分の性格も変えられましたよ。
家内も私との生活で、かなり性格は変わってきてます。
以前は悩みがちだったのですが、今は笑えるほど前向きな性格です。
ということで私は、性格は環境と個人の気の持ちようがかなりな割合で影響していて、先天的なものはごくわずかであろうと考えています。
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