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こんばんは。NY在住です。
NYという土地柄、お酒を飲みながらいろんな国の人と討論する機会がよくあります。私の知識不足が大きな理由だと思うのですが、日本人が思っている日本の国際的な位置づけと、外国の人が思っているそれにギャップを感じます。

先日UNに勤めるフランス人の友人と話していたときに、国連の分担金の話になりました。
私は日本が一番たくさん払っていると思い込んでいたのですが、彼はアメリカだといいます。アメリカは分担金をちゃんと納めていないと記憶していたのですが、ソースもあいまいで自信がありません。
どうなんでしょうか?

もうひとつの疑問は拒否権の無い常任理事国になることの意義です。
自己満足以外のメリットが思いつかないことと、日本の交渉能力/表現力の低さでは、例え拒否権があったとしても、他の国々に更にいいように利用されるような気がするのですが、それでも常任理事国になる価値はあるのでしょうか?

A 回答 (5件)

ソースが曖昧とのことですのでURLを貼り付けますね。


gooで「国連 分担金 滞納」とか検索するとたくさん出てきますね。

分担金の滞納は結構あるようですね。こちらは本家です。
http://www.unic.or.jp/know/appre.htm

ただ、こちらでは
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/kaikaku. …
「政策的な滞納はほぼ解消された」と微妙な表現をしています。

クライン孝子さんの記事にもあります。
http://www.takakoklein.de/Sapio/00.5.25.htm

こちらのブログでは、
http://kobachan.exblog.jp/1477547
「先日の中央日報によると、04年末現在、国連分担金の滞納率は、米国(41%)、中国(64%)、ドイツ(25%)、フランス(31%)、イタリア(31%)に及ぶ。そして韓国は国連分担金の上位10カ国の中で、滞納の割合がトップ(65%)だ。
 中央日報は、「日本は、誠実に全額を納めている。金も納めていない韓国が、他国では立派な国に評価されている日本を批判しなければならない状況になり、韓国外交団の責任が重くなっている」と書いている。義務を果たさない国が、権利や主張ばかりするのは納得がいかない。」

と書いていて、別にアメリカだけが滞納しているのではなく、どちらかというときちんと払っているのが日本くらいかな、と思っていたら、日本も意識的に滞納(というより支払い時期の調整)しているとの記事もありました。(本質的な滞納ではないようですね。)
http://www.geocities.jp/kawabe_ichiro/column/200 …
ついでに朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/20 …

少し古いデータもありますが、アメリカは「確かに分担金の比率は一番だが、実態は滞納常習者」といったところでしょうか。

常任理事国入りについてはいろいろな人が賛成、反対を言っていますが、現在の外務省や政府の外交能力ではあまり理事国入りした効果を期待できないのでは、と個人的には思います。
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この回答へのお礼

たくさんのソースをありがとうございました。興味深いですね。
クライン孝子さんの
>日本の国民、わけても政治家の国際意識の低さは、国連にとってはいいカモであり、タカリにするには格好の国と見られているのである。
kobachanのブログの
>政府も常任理事国入りを目指すとしているが、何のためか、そして何をしたいのか、明確な説明がない。

にとても共感させられました。
日本は常任理事国になって、理事国にしかできない何をしたいんでしょうね。

お礼日時:2005/06/29 02:45

 N.Y在住なのですか!いいですね。

さて、国連の分担金ですが、実質一番払っているのは日本です(約2割)。次がドイツです。アメリカは未納分を差し引いて第3位です。この三カ国で国連分担金の約50%を占めています。ちなみに残りの常任理事国四カ国の合計は15%にも達しません。

 拒否権ですが、そもそもこのようなものは国連憲章には明記されていません。それなのになぜこのような文言が産まれたかといいますと、国連憲章第27条の3項に「すべての事項に関する安全保障理事会の決定は、常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票によって行われる」とあるからです。ようするに常任理事国の同意投票=それを拒否した場合は成立しないから「拒否権」と命名されたのです。

 次に第27条の成立事由ですが、もしこの拒否権が無くなればどうなるか。「国家の平等」が誕生すると思います。「個人の平等」は聞こえがいいですが、これはあくまでも機会均等という意味の平等です。頑張って勉強したり働いたりしている人と、怠けてばかりで働きもしない人の実質的な権利は社会において全く違います。それと同じく「国家の平等」は聞こえはいいですが、僕は非常におかしな現象を生み出すと思います。

 国連運営のために多額の負担金を支払い、国際貢献を積極的に実践し、世界の安全のために紛争解決目的で国民の命を犠牲にしている国と、国際法を平気で破り、世界の治安を乱している国の「発言権」がもし同じだとしたら、ただ単に数の論理だけを是としたら、世界の安全保障はボロボロになってしまうと思います。なぜなら、ほとんどの議題は皆の都合で決定されてしまい、自己中心的な国連になってしまうからです。

 現在も常任理事国の好き勝手ではないかとおっしゃるかもしれませんが、一応P5(アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国)は先の大戦の戦勝国であり、世界の治安を自国民の血を流して守ったということになっているから致し方ないのです。したがって、拒否権を無くしても精神的な充足感はあるかもしれませんが、実質的な利点はないと思います。

 これらを踏まえた上での日本の常任理事国入りですが、ご存知の通り日本には世界の秩序を維持するための意志がありません。国連の武力行使決議が発動されても参加したいと明言していますから。したがって現在のP5と同じ役割を果たすことは不可能です。それなのになぜ常任理事国入りにこだわるのかとastonさんはご指摘です。

 理由は簡単です。N.Yの国連本部ビルでは毎日P5の会合が開かれます。ここで世界の様々な情勢について議論がされています。そしてここでの議論を基に、他の国連加盟国が切磋琢磨して動きます。ようするに、このP5の会合の仲間入りをするということは、世界の“情報”を把握でき、世界の動向を“操作”する一員になるということです。この“情報と操作”が一因です。

 それからもう一つ。今現在では日本は何もできません。しかし少しずつ、日本は国連の最大の役割である「世界の秩序の維持」に関与したいという希望があります。そのためのまず第一歩として国連常任理事国入りがあります。何もできないから入らないではなく、入ってからなんとかしようという発想だと思います。下記に参考URLを添付しておきます。

 長々と拙速な文で申し訳ありませんでした。N.Y滞在。本当に羨ましいですw。お体に気をつけて、日本魂を発揮してがんばってください。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明をありがとうございます。
日本・ドイツと敗戦国が上位を占めていて、まさにWW2の罰金を払っているようですね(笑)残りの常任理事国4カ国の合計が15%に達しないというのは驚きです。なんとも理不尽な。。国連は、日本とドイツが抜けたら大変ですね。

世界の情報を得ても日本にそれを操作する手腕があるのか。。あるいは、国連自体にそんな力があるのかも疑問ですよね。
日本ももう少し図々しく、「お金は出さないけど口は出すよ、それがどうした」的な厚かましさを身につけて欲しいです。そうしないとジャイアンに搾取される金持ちのび太から脱出できません!

NYのバーでビールを飲みながら、日本代表がんばります!

お礼日時:2005/06/29 03:54

 滞納金額が2年分を超えると投票権を失うので、アメリカをはじめ、まじめに払いたくない国(イギリス・ロシアなど)はそれを超えないように遅れて払っているようです。



 あと、分担金はGNPの比率で払うのですが、アメリカだけは「国連予算全体の22%を超えてはいけない」というルールに引っかかっています。この22%という数字も、もともとは25%だったのを、22%に下げさせたという経緯があります。(わりとメチャクチャというか、、、)

>拒否権の無い常任理事国になる意義
 拒否権のみが常任理事国の権限ではありませんが、たしかに今までのようにアメリカ言いなりの外交姿勢では値打ちがないでしょうね。

参考URL:http://www.unic.or.jp/know/appre.htm
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この回答へのお礼

>滞納金額が2年分を超えると投票権を失う
>「国連予算全体の22%を超えてはいけない」
そんなルールもあるんですね。勉強になりました。
本当にアメリカのいいなりですよね。日本のニュースでいつも流れるアメリカ事情とアメリカのニュースでたまにだけ流れる日本事情を見ると、日本の片思いだと一目瞭然で、なんだかかわいそうになってきます。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/29 02:06

負担金についてはアメリカが最大ですが、アメリカの主張する国連の改革などのカラミで、現在は最大の滞納国にもなっています。



参考URL:http://www.unic.or.jp/know/appre.htm
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この回答へのお礼

やっぱり支払いが一番多いのは日本なんですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/29 01:56

国連分担金については、参考URLを御覧ください。



常任理事国入りについてですが、安保理にいつでもいるというのは大きいと思います。発言権が強くなるのは間違いないですから。情報収集の面も強化されます。

参考URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/yosan.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>発言権が強くなるのは間違いないですから。
ここなんですよね、私が疑問に思うのは。。発言権の強い国がいくつかいて、意見が食い違った場合、日本はディベートで相手を説得できるスキルがないと思います。
あるいは威力を増した発言権をもってしても「アメリカ様のおっしゃる通りです」といってそうで :-(
責任と負担金と少しの情報が増えたあげく現状とあまりかわらないポジションに位置しそうな予感がします。。

お礼日時:2005/06/29 01:52

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