地震雲の予知例

地震直前に見られる異変にもいろいろあります。

そのうち，発光現象や動物の異常行動などは数多くの証言があり，また発光現象などは科学的な説明もなされていますが，地震雲については，私はかなり疑わしいと考えています。
No.1で紹介されている写真をみましたが，こんな雲だったら私なんかしょっちゅうみています。
こんなんでいちいち大地震が来ていたらやってられません。

そもそも，地震雲の正確な定義がないので，科学的に検討しようと思っても検討のしようがないのです。

どうやら，「ちょっと変わった形の雲が現れて，その後に大地震が来たら，それは地震雲」ということらしいのですが，「変わった形」と言われても個人の主観で違ってきます。
地平線上の一点に収束するような雲があると，その方向で大地震が起きる，などともっともらしく説明されているのを見ることがありますが，こういう雲というのは，上空から見ると平行線の縞模様になっています。
冬の日本海に見られるように，風の流れに平行に，多数の雲の列が生まれたとき，それを下から見ると，一点に収束するように見えます。
ちょうど，平行な2本のレールが地平線に向かって収束して見えるように。
こんな雲は気象条件によってちょくちょく発生しますが，そのたびに大地震が来ていたら，これまたやってられませんです。

また，人間の心理というのは実に都合良くできていまして，同じ形の雲が現れても，その後に大地震が起きなければ人間は忘れてしまい，たまに大地震が起きるとそのときのことだけ覚えている。
このように，仮説に合っている部分だけに目を向けようとする心の働きを「確証バイアス」といいます。
その効果のおかげで，「地震雲教」の信者は増えているのです。

それと，もう一つ。
地震の予知というのはでたらめを言ってもごまかしやすいのです。
日本は地震国ですので，体に感じない地震まで含めると，毎日数十回から数百回の地震が起こっています。
でまかせで「明日関東地方に地震が起きるよ」といっても，大きささえ問題にしなければ必ず当たります。
「大地震が来るよ」とまで言えば，めったに当たりませんが，ちょっと時間がずれたとか，マグニチュードが少し小さくなったとか，適当な言い訳をして，最後に「いずれにしても，大地震が来なくて良かったじゃないですか」と付け加えれば，素人さんはそれ以上反論するのは難しいので黙ってしまいます。

こう書くと，「地震雲教」の信者からは，判で押したように「科学ですべてが解明できるわけではない」」「今の地震学でも分かっていないことはたくさんある」「最初から否定していては，見えるものも見えない」という反論が来ます。
最初の2つはその通りだと思いますが，最後のは逆でしょう。
本当のことであれば，いくら否定しても否定しきれずに見えてくるものがあるはず。
一生懸命「当たる」と思いこまないと当たらないようなものは，やっぱり単なる思いこみに過ぎないんです。

地震雲についての私の仮説ですが・・・

地震が発生する際には、岩石が擦れあい、
それにより電磁波が発生します
（この電磁波を検証することにより、
地震の予知が可能です）

その電磁波の大きさによっては、
水分の集合体である雲に
影響を与えるのではないかと考えます

静電気で帯電しているプラスチックの下敷きを
水の出ている蛇口に近づけると
水が曲がるのと同じ原理ですね

その結果、出来上がるのが地震雲である、
というのが私の考えです

ですが地震による電磁波は、地中の岩石の構成や、
地層の様子によって大幅に異なります
特に日本では地層が非常に入り組んでおり、
多種多様な岩石によって構成されていますので、
地震の予知すら非常に難解です

雲も大気の状態（水分量、気温、気圧等）によって、
形が大幅に変わるものです

そのため、地震雲での予知を行うには、
現段階ではデータ不足であるかと思います

地震が起きる前の雲の状態、雲の形の変化、
気圧、水分量、気温、
地震の規模、震源付近の地層の様子、等々、
といった情報を確実に集めていくことで
予知も可能になるかと思います

私も最近地震予知・宏観現象に興味を持ち、観察を始めたものです。

観察してみると確かに関係があるような気がします。
参考ＵＲＬの写真はスゴイですよ。

参考URL：http://promises.cool.ne.jp/trd030921.html