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絵の具は何でできているのですか?

A 回答 (5件)

絵の具には今でもカドミウム、コバルト、鉛などが使われ、


最近までヒ素などが使われていました。
重金属は排泄されにくいものなので、
一度に含むことはなくとも長い間に蓄積され害を及ぼす可能性があります。
もちろん通常の使用や少し手についたくらいでは問題ありませんが、
有害な絵の具がついた手を洗わないままに物を食べたりしないよう注意が必要です。
本来は筆洗器の底に溜まった顔料などの処分方法も注意しなければなりません。
本格的にはできませんので私は下水に流さず袋に入れて燃えないゴミで出すくらいですが。

無機顔料も有機顔料も合成絵の具がありますが、
無害な物はほとんど有機顔料で有害な物は重金属などを使った無機顔料です。
全ての色が無害な顔料で合成できるようになったわけではありませんし、
無害な合成絵の具については、単独での色は同じように作れても
混色などで差が出てくるものがあります。
さらに透明性や耐光性、隠蔽力も違います。
最近では高級な有機顔料もあり堅牢性などは改善されているそうですが、
すべての有機顔料がそうなっているのではありません。
さらに有機顔料は粒子が細かく色が強いため、
経験上混色すると他の色を食いやすいと思います。
ただ色を再現するだけなら多くのものはできますが、
他の特性を考えると合成は決して万能ではありません。
色だけでなく、他の面を重視すると
無機顔料にしかない特性こそが重要だったりするので
有害な絵の具もどうしても必要です。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。何気なく使っていますが有害なものも含まれているのですね。しかし、それも絵を描く上では必要なのですね。よく分かりました。

お礼日時:2004/08/17 13:57

材料については皆さんのおっしゃられている通りですが、少し気になったことがあったので。


絵の具を食べたとして体に良いわけはありませんが、現在でまわっているものはそれほど有害なものはないようです。
昔は絵の具にはよく有害な物質が含まれていましたが、現在は技術の進歩でそうしたものを使わずとも色を合成出来るようになっているらしいですよ。
ウサギやネズミが犠牲になって、動物実験で証明されています。
大抵の絵の具なら、一気に摂取して危険な量は塩などの方が少ないです。塩の方が危ない、ということですね。

ちなみにアラビアゴムは樹液で、アラビアゴムの木というマメ科の木から取れます。
膠は動物や魚のコラーゲンやゼラチン質。非常にくさいです。

それと、一部の絵の具工場では見学をさせてくれますよ。
絵の具の仕組みなどについて詳しく教えてくれたり。
絵の具をつくる工程は見ていて面白いです。
私はクサカベ絵の具というところの工場(埼玉県浦和)を見学しましたが、丁寧に解説してくれたりととてもよかったです。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答ありがとうございました。幼児用の固形絵の具があったりするのでやはり害のないものも開発されているのですね。小学生の頃に手を徹底的にきれいに洗うような注意は受けなかったので子供用には害のないものを使っているのですね。よく分かりました。

お礼日時:2004/08/17 14:03

日本画の岩絵の具と洋画材の顔料は分けて言われることもあります。


有機顔料は植物などから染料を作り、体質顔料という透明な
顔料に色を染めこんで作ります。
無機顔料は高価であることと、毒性の強いものが多いことから
最近では避けられる傾向にあります。
油絵の具の展色材として、揮発油は固着性がないので
濃色系はリンシード、淡色はポピーなどの乾性油で練られています。

要するに色の元になる鉱物などの粉と、
それを固める物質を混ぜてできているということです。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/17 14:06

絵の具の構成については、#1さんが答えられているので、顔料について少し。



顔料は、大別して無機顔料と有機顔料に別れます。

無機顔料は、土/鉱物/金属化合物から作られています。
(水銀/コバルト/カドミウム/ラピスラズリ/珊瑚など)

有機顔料は、植物の色素/石油化学合成物質などから作られます。

天然鉱物を使用した無機顔料は概ね高価で、現在は大量生産の利く石油化学合成による
有機顔料が一般的に流通しています。

因みに上記の様に、体内に入ると有毒な物質や安価な水彩絵の具などでは、防腐剤として
フェノールが含まれているので、絶対に口に含まないように小さなお子さんには気を付ける
必要があります。
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この回答へのお礼

よくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/17 14:07

『顔料』です。



ただ、顔料を微粒子状にしたものだけでは紙などに固着しません。必ず固着剤(接着剤)としての成分が含まれています。
・水彩絵の具・ポスターカラー等は「アラビアゴム」
・アクリル絵の具は「アクリル樹脂」
・油絵の具は「揮発性油」
・日本画用絵の具は「膠」
・テンペラ絵の具は「卵白」

これらの固着剤が固まることで、顔料を固着させ、剥離を防いでいます。
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この回答へのお礼

早速お答えくださったのにお礼が遅れてごめんなさい。分かりやすい回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/17 13:51

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