宇宙ができる前は？

>「ビッグバンで宇宙が出来た」という話を聞いた覚えがあるのですが、

今ビックバン説は少し下火になっています。
宇宙が膨張しているというところは変わらないの
ですが、それが一点から爆発的に広がったとする
ビックバンの考え方では、観測結果をうまく説明
できないのがその理由です。
　
　１点から広がったのなら、中心から周囲にエネルギー
が飛び散ると考えられますが、逆に周囲から中心に
エネルギーの逆流はないはずなので、宇宙は場所に
より存在するエネルギーに大きな差があるはず
なのですが、実際は背景放射の観測というものに
より２．７Kという温度（エネルギー）に安定して
いることが分かりました。

＞それ以前は「何」があったのですか？

　最新の理論（と言ってもあくまで物理学者の理論
の範囲内で実験で確かめられた事ではありませんが）
によると、宇宙はジャイアント・メン・ブレン
（巨大膜）と表現される大きな膜の上に存在し、
さらに高い次元の空間を漂っていって、われわれの
住むこのブレンの他にも離れて漂っているブレンが
あり、ごくまれにこれらブレンが衝突し、次元の
変動を伴って大爆発が起こる。これが宇宙膨張の
理由で、そのような衝突は、１度だけではなく、
これからも起きる可能性があるというものです。

　超弦はこのメン・ブレンの空間に含まれ、さらに
高い次元方向でも振動しており、振動数の違いが、
人間には別の素粒子として観測され、弦のつながり方の
違いが、人間にはときにはそれが物質、ときには
それが力として観測されるというものです。

＞11次元！？認識できない「空間」があったという意味ですね。ちょいと勉強してみたくなりました。

　参考URLにある「エレガントな宇宙」が超弦理論
の本として、現在入手可能なものの中では
詳しくまとまっています。
　ただ内容に偏りが見られ、特に１１次元と
いった次元がなぜ出てくるのかといった、
入門者が特に知りたくなるような部分について
の記載が十分ではありません。

　そのあたりを補うものとして、以下のHP
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4875932 …

　にある、「次元の秘密」という本がお勧めです。

またブレンについての研究は現在進行中で、
最近ようやく論文レベルから専門書レベル
の解説が出るようになったばかりで、
分かりやすくかつ丁寧に正確に記載
されている本がありません。

上の「エレガントな宇宙」という本でも
３ページほど簡単な説明があるだけです。

参考URL：http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/cu …

質問者さんが、どのくらい物理学をご存知なのか分りませんので、＃８の回答では、かなり端折った説明になっています。

したがって、

＞親宇宙でのエネルギー爆発（ビッグバン）がわれわれの宇宙を生み・・・

は、ちょっと正しく理解されていないようにもお見受けします。
量子力学の物理学的知識が、ある程度正確に理解されていないと、もっと突っ込んだ説明は余計に混乱させるので、別の質問を立ち上げてください。
あくまでも、多重宇宙論は「仮説」の領域を越えていませんので、今あんまり深く知る必要はないと思います。
（そういう説もあることを、頭の片隅に覚えていれば、いいと思います）

＃５です。

「お礼」の回答をします。
＞真空の揺らぎ？？

真空は、時空間・エネルギーが非常に小さい値を、生じたり消えたりを繰り返していると考えます。
これを「真空の揺らぎ」と名付けます。
あるとき、「真空の揺らぎ」が非常に高いエネルギーを生じると、時空間は急激に膨張を始めます。
これが、「ビックバン」です。

＞だとすると親宇宙はどのように出来たのでしょう？という同じ疑問が！

親宇宙は、その前の宇宙から出来ます。つまり、親宇宙が子宇宙を創り、子宇宙が孫宇宙を創り、孫宇宙が曾孫宇宙を創り・・・と際限なく続きます。
しかし、親宇宙は子宇宙を創ると因果関係がなくなると考えます。
よって、子宇宙は誕生したら親宇宙のことは考慮する必要がなくなります。

宇宙が出来て我々の認識できる「時空」が誕生したのだとすると，

我々の使う意味での「宇宙誕生以前」は意味を為さないでしょう，
言わば別の次元（数学的な意味での）で言うところの「以前」と
言うべきではないかと思います．

最新かどうかは分かりませんが，恐らくガモフやホーキングよりも
新しいのではないかと思いますが，「膜宇宙論」と言うのがあります．
以前は「超ひも（超弦）理論」でこの世は１０次元で出来ていると
表現されていましたが，膜宇宙論では１１次元で表されるそうです．
我々の宇宙はその膜よりも低次元の存在で，その膜は更に高次元から
見ると振動していて云々かんぬん・・・理論屋さんは凄いです．
「膜宇宙論」は「Ｍ理論」とも呼ばれているそうです．
（上記全てききかじり）

宇宙が生まれる前は、時間や空間が存在しませんでしたが、それらは絶えず揺らいでいて、瞬間的に生まれては消えるという、混沌とした世界だったようです。

時間さえなかったわけですから、何が先で何が後だ、という因果律は存在しません。確かホーキングだったと思いますが、その質問に対し、こう答えています。
「例えば、宇宙が始まる１時間前はどういう状態だったかという問いは、地球上で北極から１ｋｍ北に行くと何があるか、という問いと同じである」

一番有力な説は、

「真空の揺らぎから発生した」という説です。

次に有力な説は、マルチユニバース（多重宇宙）という考え方で、今の宇宙を「子宇宙」とするとビッグバンの前に親宇宙という宇宙があってその
「親宇宙」から「子宇宙」が出来たという説です。

三番目は、
「何もない」（「無」すらもない）という説です。

こんにちは。

ちょいと違う角度から回答します。

私たちは、５次元の世界とか６次元の世界ってどんな物か具体的に認識する事はできませんね。
今いる空間はそんなに次元が無いからです。
あるいはあっても私たちには見えないのかもしれません。

でも数学的にはその空間？で起こる事をすべてではないけど計算などではじき出す事ができます。

つまり、そういう我々が直接認識できない世界があり、その中で私たちが今いるような宇宙、あるいはちょっと違う宇宙？などがとっかえひっかえ生まれては消え？しているのだという風に考えると少しは頭が楽になるのではないでしょうか？

　ＮＨＫによりますと、時間も空間も何も存在しない「無」があったとする説と、「スーパースペース」と呼ばれる空間があったとする説があるようです。

　「無」というのはただ真空というだけでなく、時間も空間も存在しない世界です。「無限に広がっているが、その大きさはゼロであり、無限の時間もここではゼロである」という法則が成り立ってしまう世界というか……。

　それに対しスーパースペースというのは、日本語に訳すと、おそらく「超真空」とでもなるんでしょうか。
　我々の世界と同じか、あるいは我々の世界と似たような物理法則が成り立つが、しかしただ何もない、という世界です。

　一般人が「無」と聞いた場合、真っ先に思い浮かべるのは後者でしょう。
　前者は、後者よりさらに「何もない」世界です。

何もありませんでした。

不思議な感覚ですが、何もなかったのだそうです…。

何もありません。

『無』です。
時空の存在は無ではありません。