人身事故（？）相手に請求できますか？

mo-ni様

余りはっきりとした事故状況が判らないので、仮にということで基本過失割合の一例を紹介いたしました。

連れ合いの方はちゃんと道路の左側車道の端を走行されていたのでしょうか。交差点にセンターラインが抜き通った優先道路の状態ですか、相手側に一旦停止標識がありましたか、スピードは出していませんでしたかお互い、相手の方は何歳くらいですか、昼でしたか日没後でしたか。

・・・というような細かなところのデータがあって大方の過失割合を推測することになるかと思いますが、昨晩
自転車対四輪車でしたが色々と見てみましたが概して自転車の方に有利な過失相殺の基準のように思いました。
自転車対バイク（５０ＣＣの原付ですか）の過失相殺例は表向きには作られていないようで対四輪車のものを準用するものと思います。

休業補償について、相手の方に言うかどうかはあなた次第です。ただ相手さんの方が過失が大きいかどうかも判らない事故に、何でもかんでも言えるか、ちょっとは遠慮というのも必要かと考えた言い方とすればこうなるのかなと思った訳です。

しかし、もしも相手の方に有効な保険があった場合には
また違う進展も出来るかもしれませんので先程の件は、相手の方が自転車事故で通用する保険が無い場合として下さい。

実際、相手にとって保険が有る無しは、相手さんサイドのことではありますが、こういう交通事故で保険会社が
、いくら認定支払いされるかは別として、いい意味で補償問題に水先案内となるに越したことは無いのです。

仮に過失があなたの連れ合いの方に半分程度あるとしてて、保険会社を介さずともすべての損害を計算してその半額を賠償してもらうのもいいかもしれませんが、いや
原則そうではあっても実際的には計算が難しいかもしれません。それに比べ補償する、してもらうのはどの治療費の窓口支払い分合計とか修理代の半分とかいうのが簡単なように思います。

でも、先ずぶっちゃけて・・・・・
『これからの、治療費どうなりますか、バイクの修理費も、それから休業補償も気になるが、何か保険は入ってませんか、どこまでしていただけますか・・・』と聴かねば始まらないでしょう。

その返事によっては『それでは困ります。』ときっぱりと言わねばならないでしょうし、或いは相当程度諦めねばならないかもしれません。

相手さんの一方的に巻き起こした事故でもないだけに、
余り強い口調に出るのはどうかと思えるのです。




参考までにこんな場合に役立つ（又は掛けてなかった場合は役立った）保険をまとめてご照会いたします。

●あなたの方に契約できた保険：
（１）人身傷害保険
これは任意自動車保険の中で対人や対物と並んでセットされるべき最新型保険です。ファミリーバイク特約の中で人身傷害付きを選択する場合もあります。人身傷害補償が交通傷害まで補償するタイプの契約などがあれば１２５ＣＣ以下のバイクや自転車の単独転倒事故による負傷もご自分の契約した保険会社から、治療費、休業補償、慰謝料など殆ど対人賠償と同等の補償をすることが出来るのです。
（２）対人賠償保険
なぜ対人賠償保険となりますが、あえてこう書きます。
この場合には対人賠償保険を契約していますと同時に児童付帯されます自損事故（傷害）保険が適用される場合があるからです。今回のケースでは相手さんの自転車には自賠責保険は付く訳もありませんが、自損事故保険というのは他の車の自賠責保険が適用されない時に補完的に支払われる保険なのです。ですから、例え対物無しの対人だけでも付いていれば死亡後遺障害の最高額１５００万円入院６０００円通院４０００円が利用できたのです。
（３）傷害給付金（搭乗者傷害保険）その他傷害保険、生保の医療保険

●相手の方に契約できた保険＝個人賠償責任保険（又は特約）
これは単独で販売されていることもありますが、その場合概して割高で、また示談交渉サービスも付いていないはずです。

しかし最近は自動車保険の特約や新型火災保険の特約で示談交渉サービス付きのものが付けられるようになりました。従来からの掛捨て火災保険や傷害保険又は積立火災保険や積立傷害保険の賠償責任のセットも個人賠償責任保険で、この場合被保険者本人が子供の傷害保険であっても賠償責任は家族全員ということになっているはずです。

この家族全員ですが、普通別居の未婚の子供にまで拡張していますから親元でこういった何らかの保険を掛けている場合に遠隔地の子供が起こした自転車事故にも対応する場合がある訳です。

最後にもしも、お住まいがアパートなどの借家とした場合に最近では斡旋業者が保険に入ることを条件にしている場合があり、たいていが、そして知らず知らずですが、借家人賠償責任保険担保特約や、まさにこの個人賠償責任保険担保特約を契約している場合があります。



もしもお困りでもっと身近で相談をという場合は、あなたの契約している何か火災、傷害、他の自動車保険はもちろん、その契約に携わった保険代理店に声を掛けてみてください。もしもそのような代理店がいない場合でもお近くの保険会社の事故相談に足を運んでみてください。きっとあなたの協力者はどこかにいます。

それじゃあ



　　　　　　　　　　　　瀬戸内のはずれの町よりsa

相手の過失により損害を被ったので、当然、相手側に損害賠償責任が生じます。

内容は、治療費（通院交通費などを含む）、バイクの修理代、その他破損した物損、
休業補償、慰謝料などです。
ただし、交差点での事故なのでこちら側にも事故発生の責任の一端があるとして過失割合は生じます。
これは事故状況により異なります。
こちらが優先道路を走行していた場合に100％の過失を認めた判例もあります。
http://www2.ttcn.ne.jp/~miyamoto/hanrei4.htm

しかし、民法709条の定めにより被害者が加害者に請求しなければなりません。
相手は恐らく無保険と思われますので、交渉は難航する可能性があります。
保険屋が間に入らないので、基本的には両者の交渉でしか損害額が決まらないのです。
そして相手は過失と損害を認めると、まとまった額のお金を自分のポケットから支払わなければならないからです。
そして、賠償ぜずとも刑事的には何も罰則はありません。

両者の主張に隔たりがある場合には”公正で強制力のある第三者”に間に入ってもらわなければなりませんが、
加害者が無保険の自転車の場合には簡易裁判所しか思いつきません。

mo-ni様

こちらはバイク、相手は自転車です。自転車が飛び出してきて、それをよけた時、バイクがすべり転倒。
↑
当たっていなくとも危険な状況にした自転車に責任はあることでしょう。それがもし大分距離があるのに慌てて滑ったというと相手にされない場合も有るかもしれませんが。

詳しい事故状況が判りませんので、仮に路地から自転車が出て来て、特に一旦停止標識も無いとして、広い道を四輪車が通って当たった場合の基本過失割合は、狭路からの自転車３０％：広路直進の四輪車７０％というのが出ています。バイクだと少し四輪車よりも軽くなるでしょうか。

（１）鎖骨を骨折、全治2ヶ月 →治療費
（２）バイクは買ったばかり　→バイクの修理代
（３）仕事ができない　　　　→休業補償
（４）集金業務でバイクが必要→代車

治療費とバイクの修理費の半分でも払ってもらえないか
と言ってみますか。

だいたいこれで、警察へ事故届けはしたのだろうか。

健康保険を提示して治療を受けたのだろうか。



瀬戸内のはずれの町よりsa