グルコースやグリコーゲンの分解によって生じるATP産生量ついてわからなくなってしまったので質問します。
グルコース1molが解糖系、クエン酸回路系、酸化的リン酸化によって異化されることで生じる総ATPは32mol(リンゴ酸アスパラギン酸シャトルを用いた時)か30mol(グリセロールリン酸シャトルを用いた時)と教科書に書いてあります。
グリコーゲンの場合は、1molのグルコースがグルコース-6-リン酸になる際に1ATP使うのに対して、グリコーゲンはグルコース-1-リン酸を経由してグルコース6ーリン酸になるのにATPを使わないので、グリコーゲン1molから生じるATP量は グルコースから得られる総ATP数+1をして、33mol(リンゴ酸アスパラギン酸シャトル)か31mol(グリセロールリン酸シャトル)を生じる、という考えで良いのですか??
あと もう一つ質問なのですが、私の教科書では好気的条件下では1molグルコースから25molのATPを生じるとあったのですが、教えてgooのATP関連の他の質問を見ている時に、どなたかの質問内容に好気呼吸で38mol生じるとありました。
それを見るまでは好気的条件下=好気呼吸と思っていたのですが、この2つは全然違うものなのですか??
教えてください。お願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
的を射た回答になるかどうかわかりませんが、
高校生物などではたしかに、グルコース一分子当たり38 ATPとならいました。
しかし、これは実際には細胞内では起こらないATP合成の過程を含めて、全てのエネルギー物質のもつエネルギーをATP数に換算しただけのものです。
38 ATPとするのは、
解糖系:
2 ATP
2 NADH
TCA回路:
1 NADPH
3 NADH
1 FADH
1 GTP
が産生され、NADH, NADPHを3 ATP当量、FADHを2 ATP当量、GTPを1 ATP当量として計算したものです。
ところが、
1. 解糖系で細胞質中に生じるNADHは、そのままではミトコンドリア膜を透過できない。FADHに転換されてからミトコンドリアに取り込まれ電子伝達系で使われるので、NADH->FADH->2 ATP当量となる。
2. NADPHは、生合成系の還元剤、反応エネルギーの供与体として使われ、ATP産生にはまず使われることはない。
3. GTPをATPとして数えている。
以上を考慮すれば、38 ATPより6 ATP少なくなります。
No.3
- 回答日時:
訂正です。
グルコース一分子当たり、TCA回路ふた周り分の反応をするので、
TCA回路:
2 NADPH
6 NADH
2 FADH
2 GTP
これと、解糖系分をあわせて38 ATPです。
先の回答の(1)(2)を加味すると、マイナス8 ATP、さらに(3)を加味するとマイナス10 ATPということになります。
なんだかこんがらがってきましたが、「ATPの産生」を文字通り厳密にATPが何分子できるかととらえるか、ATPに換算した生体エネルギーとしてとらえるか、また、理想的な反応を想定して考えるのか、生体内で実際に起こっている諸々の副反応との総和平均でとらえるか、などなどでいろいろ数字が変わってくるのではないでしょうか。
2回の回答ありがとうございます。
グルコース1分子当たりは38ATP産生するけれど、
途中の反応で使われた分を考えたりすることによって数字が変わってくるんですね。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
全くの素人ですが,どなたも回答しないことを不思議に思ったかもしれません。
なぜなら解っていないからです。呼吸鎖によって還元される酸素1原子当りの作られるATPの数をP/O比と呼びます。古典的にはP/O比は整数と考えられていました。ですからNADH→3ATP,FADH2→2ATPとして計算していたのです。そうしますと38ATPとなります。
現在はP/O比は整数でなく,NADH→2.5ATP,FADH2→1.5ATPとして計算するものが多いようです。これとて定説となっているわけではなく,議論されていることのようです。
○呼吸鎖のP/O比の項をご覧ください。
http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/oxidp …
回答ありがとうございます。
>なぜなら解っていないからです。
私がですか?分からないから質問したのですが??
>NADH→3ATP,FADH2→2ATPとして計算していたのです。そうしますと38ATPとなります。
学校では此方の方で習ったのですが、これも定説というわけではないんですね。
回答ありがとうございました。
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