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先日ある弁護士の方の講演を聞く機会があったのですが、その弁護士さんはこのようにおっしゃいました。

「日本の刑事裁判は、すべての案件のうち99%が有罪になっており、我々はこのことを非常に問題視しています」

これについての疑問なのですが、全ての刑事裁判のうち99%が有罪になることが、なぜ問題なのでしょうか?
99%が有罪ということは、冤罪による裁判がわずか1%しかないということだから、むしろ喜ばしいことではないかという気がするのですが…

もし説明してくださる方がいらっしゃいましたら、どうか宜しくお願いいたします。

A 回答 (8件)

↓の動画(No.2の後半以降)と、


http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/toppage/0 …
↓の検索結果をご覧下さい。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%BE%A1 …

場合によっては、このような不条理も起こり得るという典型だと思います。

もし、貴方が、このようなケースで被告人になってしまったら、喜ばしい事だと言い切れるでしょうか・・・?
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この回答へのお礼

実例を示してくださったおかげで、実感を伴ってこの問題を考えることが出来るようになりました。
聞くところによれば、これからの司法制度改革では裁判を短期化するとか。御殿場事件のようなケースが増えはしないかと心配です。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 12:12

その話を聞いていたわけではないので、どのような文脈で飛び出したのかわかりません。

よって、その言葉だけを元にした憶測ですが。

有罪率99%というのは、警察、検察の側が「絶対に勝てる」と踏んだものしか起訴していない、ということです。
勿論、これだけならば「起訴されずに無罪放免だから良いじゃないか」と思われるでしょう。
しかし、逮捕され、勝てるかどうかわからない、となった場合、多くはただ無罪放免にするのではなく、被害者に示談金を出して和解するように進めるだとか、はたまた「心神耗弱」が疑われる場合は、病院などに送られることになります。また、日本の風土として、「逮捕された」という時点で、その人間は、社会的には「容疑者」ではなくて、「犯人」として扱われます。
結果、逮捕されても憲法で定められている「裁判を受ける権利」を享受することなく、しかも、「実質的に有罪」の扱いになるわけです。
裁判を受けた上で「無罪」と言い渡されれば、世間もあれは「冤罪」だったと見てくれるでしょう。しかし、裁判を受けられなければ、名誉挽回の機会はありません。
そこが問題なのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど、有罪となって刑は適用されなくても、逮捕された時点で容疑者には社会的デメリットが大きいわけですね。
司法だけでなく日本社会そのものの問題を垣間見た気がします。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:13

見かたの問題かと思われます。



起訴に対して99%が有罪であったら、起訴に至る過程で十分な審議を重ね少しでも疑念が生じた場合は起訴しない姿勢が日本の土壌にはあると言うことを指しておりむしろ誇れることと見なせます。

逆に一部の外国(特に米国)の様に起訴に対して有罪率が低い=事前の審議が不十分、若しくは弁護士が優秀で黒を白と逆転させてしまう問題もあることを指します。

全く正反対な見方をすれば冤罪懸念性があるのに有罪判決が多すぎるのでは?と言うことも言えます。
しかしこの見方に対しては日本の国民性が顕著に現れていることを見逃してはなりません。

つまり日本の司直全般にいえることですが誠実・潔癖性向(生真面目)が他の国と比較して強い傾向があり、感情論に流されぬ判決を長年積み重ねた結果、起訴する検察側もその事情を与し公判を維持すべく完璧なまでの立証を積み上げることによって、より確実な起訴を目指してきた表れと見なすことも出来ます。

特に最近は自白偏重から客観的証拠を積み上げることに裁判の方向性が変化してきていますから一昔の様な冤罪の可能性は諸外国に比較し低くなってきていると個人的には思います。

ご参考まで
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この回答へのお礼

相対する2つの見方を示してくださったおかげでこの問題に対する視界が広まった気がします。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:18

「逮捕=有罪」→「逮捕され、被疑者の実名が報道された時点で100%有罪」すなわち”すべての案件のうち99%≒100が有罪”という誤った認識が広く定着し、特にキー局や全国紙を主とした”マスコミ”による全国への報道の影響が強大であることに起因しているのではないかと思われます。



これは「疑わしきは罰せず」=「有罪の証拠が100%揃わなければ、罪することができない」という日本国憲法の大原則が覆され、
欧米に見られる正反対の原則「疑わしきは罰する」=「無罪の証拠が100%揃わなければ、全て有罪とする」という考え方の定着といえるため、安易な冤罪が増大していることの原因となっているのではないかと思います。
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この回答へのお礼

この問題におけるマスコミの影響力という視点からのご意見、非常に参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:24

弁護士は犯罪を犯していようと,冤罪であろうと,無実にするのが仕事ですから,1勝99敗ということです。


あくまでも弁護士と言う立場での発言ですね。

起訴する案件が,確実に勝訴できる物が多いと言うことは,でたらめに起訴することよりも,少なくともいいと思います。

そんなことよりも、逮捕率が2割であることがよっぽど問題でしょう。そもそも犯罪者の大半が捕まっていないのですから。
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この回答へのお礼

確かに、犯罪者の8割が野放しにされていることは大きな問題ですよね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:27

「冤罪による裁判が1%しかない」と書かれていますが、有罪になったものの中に冤罪がないといいきれませんよね。

それが問題なのです。
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この回答へのお礼

非常にわかりやすい明快なお答え、ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:34

逆ですね。


それだけ冤罪、無罪の人が有罪になっているケースが多い可能性がある、ということでしょう。

裁判官は検察の言うことを鵜呑みにして、あまり審議を尽くさないケースもあるそうです。
比較的軽微な罪の場合はなおさらです。

弁護士は検察とは反対の立場ですから、実際にはもっと無罪の人がいるのでは、という考えなのでしょう。
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この回答へのお礼

確かに、裁判で十分な審議がなされないのでは、裁判の意義を大きく損なっていることになりますね。
私が話を聞いた弁護士さんも、ひょっとしたら無罪だと思っていた人を有罪にされた経験があるのかもしれませんね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:39

冤罪はその有罪の99%の中に含まれているのでは?1%が無罪ということですよね?実は無罪の案件が多数あるにも関わらず、99%有罪とい

うことで、その中に冤罪が多数あるということを問題視しているのでは?
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この回答へのお礼

なるほど、そういうことですか。裁判で冤罪を認めてしまうのでは、何のための裁判だかわかりませんものね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/12 11:43

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