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こんにちは、お世話になっております。
カテゴリーが自信がありませんが、恐らく心理的なものなのかな?と思い、こちらに質問させていただきますm(_ _)m

有名な早口言葉で「バスガスバクハツ」というものがありますが、これを「バス ガス爆発」でなく「バスが 酢爆発」と(心の中で)区切って発音すると簡単になる、という話を聞き試してみたところ、本当に簡単に出来ました。
この他にも、「東京特許許可局」でなく「東京 トッキョキョ 歌曲」と思うと言い易くなる、というのもあります。

音の並びは変わらないのに、とても不思議です。
区切りの認識を変えるだけで言い易くなるのは何故なのでしょうか?
お分かりになる方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいのです。
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

ごきげんよう。




「認識」とか「心理」とかいう用語で内容をまとめてしまうと、ちょっと話が混乱して本質がみえなくなってしまうかもしれません。もうちょっとシンプルに、早口言葉の言い易さ・言いにくさについて考えてみましょう。


手がかりはNo.1さんの回答です。

「バスガス爆発」「東京特許許可局」などの早口言葉が言いにくい一番単純な理由は、
はやいスピードで発音がしにくい音の並びであるからです。

話は脇に逸れますが、母音ごと子音ごとに、
口の別の場所を使って発音していることにお気づきでしょうか?

たとえば、/b/ と /d/ と /g/ はそれぞれ発音が別です。
試しに「ば/ba/」「だ/da/」「が/ga/」と繰り返し言ってみてください。

「ば/ba/」は、唇を使って口の手前のほうで音を出します
「だ/da/」は、舌を口の中の上につけて、口の真ん中あたりで音を出します
「が/ga/」は、舌と鼻を使って、口の奥のほうで音を出します

母音でも同じように、「あ」「い」「う」「え」「お」と繰り返し言ってみると、
口の使い方も違いますし、口の中のどこを主に使って音を出しているか、
その違いもわかってくるのではないでしょうか?

(ちょっとネット上では「母音・子音と口内の発音位置」を描いた図が
 見当たらなかったので、わかりづらくてごめんなさい)


では、「バスガス爆発」の場合はどうでしょうか?

「バ /ba/」:唇を使って口の手前のほうで音を出します
「ス /su/」:舌を使って口の手前から真ん中にかけて音を出します
「ガ /ga/」:口の奥のほうで音を出します
「ス /su/」:口の手前から真ん中にかけて
「ば /ba/」:口の手前のほうで
「く /ku/」:口の真ん中あたり
「は /ha/」:口の奥のほう
「つ /tsu/」:口の手前

この8つの音を発音し終わるまでに、
 口内の手前→真ん中→奥→真ん中→手前→真ん中→奥→手前
と、2往復もしなければいけません。

そして、早口言葉などで「バスガス爆発」を繰り返すような場合、
私達の脳は、口や舌の筋肉に向けて、
 「手前、奥、手前、奥、と、筋肉を動かして音を出せ」
という命令を出し続けているのです。

脳のレベルではそう発音しなさい、できるはずだ、と思っていても、
口や舌の筋肉が命令について来られなくなって、
「バスガス爆発」とは言えなくなるのです。


「東京特許許可局」についても同様で、

「東京特許許」までは、口内の手前から真ん中あたりを往復するだけで発音ができる、
あるいは、この5つの音で口内の手前から真ん中しか使わないのに慣れてしまい、

「可 /ka/」のところの発音にきて、
いきなり口の奥のほうで音を出さなければならなくなった場合、
その使う筋肉の変化=発音場所の移動について来られなくて
「きょかきょく」が
「きょきゃきょく」になってしまったりするのです。
(「きょきゃきょく」ですと、口内の手前から真ん中で発音できます)



さて、以上のことをふまえたうえで、ご質問に対する回答なのですが、

まず「バスが 酢爆発」と、実際にひと呼吸おいて発音してみると、
すごく言い易くなると思います。

これは、上の発音位置移動で、

   口内の手前→真ん中→奥

でいったん区切って、それに続いて続きを発音することで、

   奥→真ん中→手前→真ん中→奥→手前

と、「酢爆発」の5つの音を発音する際の筋肉の使用変化と発音位置移動が
しやすくなる、=発音がしやすくなるのです。


さらに、実際にひと呼吸おかず心の中で区切って発音した場合でも、
「心の中で区切る」=「筋肉の使用変化と発音位置移動を予期する」
ことによって、
  「一度口の奥で発音したけど、また手前の方向に移動して戻ります」
という脳から口や舌の筋肉に出す運動命令の変化が
前もって運動系~筋肉に伝わっており、対応しやすくなります。

簡単に言ってしまうと、

 「心の中で区切ることによって
  「早口言葉を言え!」という脳の命令がしっかり伝わり続け、
  口内の筋肉がその命令を受けてはやく動かし続けられて、
  早口言葉が発音しやすくなる」

ということです。

「東京特許許可局」でなく「東京 トッキョキョ 歌曲」と区切った場合も同じです。
No.4さんは、このことを「アクセントの位置」「リズム」とおっしゃっているのだと思います。


わかりにくい説明ですみません。
うまく伝わるとよいのですが。

参考URL:http://ja.wiktionary.org/wiki/Wiktionary:%E6%97% …

この回答への補足

この欄をお借りして、ご回答くださった皆様へ

皆様、私の疑問に付き合ってくださり、ありがとうございました。
一つ一つ「ほぉほぉ」と読ませていただき、楽しかったです。
とてもすっきりしましたし、勉強になりました。

また何か疑問に思った際は、お付き合いいただけると嬉しいです。
ポイントはやむを得ず2名だけになってしまいますが、皆さん本当にありがとうございました。

補足日時:2005/12/14 20:39
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この回答へのお礼

kana_forteさん、大変に詳しいご回答ありがとうございます!
すごく色々お調べくださったようで、恐縮です。

区切ると言い易くなる理由だけでなく、早口言葉が言いにくいそもそもの理由まで非常に理論的にご説明くださり、大変勉強になりました!
すごいなあ…(@o@)
本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 01:22

私、早口言葉がわりと得意なんです。


一般に早口言葉は言いにくい言葉、間違えやすい言葉を大きな口をあけて強く発音すると上手くいきます。

「東京特許許可局」は「キョカキョク」が言えなくて「キョキャキョク」になってしまうことが多いですね。
私は「キョカキョク」の「カ」に意識してアクセントを置いて言ってました。
でも「東京トッキョキョ、歌曲」と認識すれば自然に「カ」にアクセントがいき、言い間違えることはなくなりますね。


そんな私ですが「バスガス爆発」は大の苦手。
早速「バスが酢爆発」とやったら言えました(やったね!)。

以前は「バス」「ガス」「爆発」のどこにアクセントを置いていいかわからず、連続して言っているうちに言葉のリズムが崩れてしまっていたのですね。
「バスが酢爆発」と区切りの認識を変えることで、アクセントの位置がわかり、リズムを狂わせることなく言えるようになりました。

早口言葉って発音だけでなくリズムも大事なんですねぇ。
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この回答へのお礼

madgeさん、ご回答ありがとうございます!

そうそう、「キョキャキョク」になりますよね(^~^)
たまに「キョキャキョキュ」にも…
「バスが酢爆発」、言い易いでしょう!

アクセントやリズムが崩れることで、言えなくなるというご説明、大変分かり易く納得です。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 00:58

人は、文章を読むとき、早く文全体の意味を読み取りたいという気持ちが働きます。

そのため、単語と単語の関連性を表現する助詞などに敏感です。

御質問の例では、もし、「バス ガス」だと、ここまで、読んでも、単語と単語の関係がわかりませんから、文の意味構造が把握できません。

しかし、「バスが」の場合は、これだけで、既に「バス」が主語であることがわかりますので、後述するものは、述語であろうと予測でき、安心感が得られます。

以上のように、人間が文章読むとき、早く単語と単語の関係を把握して、早く文章全体の意味を把握したいという志向性があるため、「バス ガス」より、「バスが」の方が言いやすいのだと思います。
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この回答へのお礼

kobareroさん、ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなってごめんなさい。

おおーなるほど、「バスガス爆発」、確かに文章になっておらず単なる単語の羅列で、感覚的に捉えにくいですね。
試しに「バス が ガス爆発」として実験した(^^;)ところ、少し言い易かったです。
単語間の関係と、安心感。想像もつかないご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2005/12/10 22:33

音程?(発音)も変わるような気がします。


それでいいやすくなったような・・・。
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この回答へのお礼

koooosukeさん、ありがとうございます。

そうそう、音程・アクセントも変わりますよね。
実際、「バスが酢爆発」にすると明らかに「ば」にアクセントが来ますよね。
「バスガス爆発」に比べ、メリハリのあるイントネーションだと感じます。
この辺も大いに関係ありそうです。

お礼日時:2005/12/09 18:34

「バスガス爆発」はbasu、gasu、baku


、hatuと母音が「あ」と「う」の繰り返しだから
言いにくいのが
「バスが酢爆発」とするとbasuga、subakuhatu となり、二つの母音の4連続が、3つの母音の2連続になり単純化されるので、言いやすくなるんでしょうね。

「東京特許許可局」も言い換えることで
連続が崩れてしまうのが理由でしょう。
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この回答へのお礼

bagus3さん、ご回答ありがとうございます!
お礼が遅くなってごめんなさい。

母音の繰り返し、ほんとだ!
区切りを変えると、この繰り返し性も崩れてしまうので言い易くなる、ということですね。
大変納得の行くご説明でした。ありがとうございました。

お礼日時:2005/12/09 18:27

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