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近年、外貨預金などの投機が流行しています。
例えばオーストラリアドルは高金利であるため、為替レートの変動を考えても
有利である、というような話です。
しかし下記のページを読むと、そうではなく期待リターンはゼロである、ということが書かれています。

http://money.www.infoseek.co.jp/MnSpecial/yamaza …
「外貨預金の期待リターンを外国通貨建ての利率と勘違いして、ハイリスク・ハイリターンの関係の中に並べて解説している。」

http://money.www.infoseek.co.jp/MnSpecial/yamaza …
「リスクだけがあって、期待リターンは無リスク金利と同じ」

私は上記のページと同様に、外貨投機は無リスク金利と同じであると考えています。
なぜならば、6%の金利がある通貨に換金するだけで期待リターンが6%になるのならば、
リスクを考慮しても国内株式や国内債券に投資する意味はなくなるからです。
そのような儲け話は、何か見落としているということに他なりません。

しかし期待リターンがゼロであるゼロサムゲームだとすると、日本円より高金利な通貨は
何らかの理由で価値が下がる方向に動くのだと思います。(当然日々のボラは別とします)
その理由は何なのでしょうか?
私には明確な理由が思いつかず、インフレ率も高いからだろうか、
ぐらいしか見当が付かないのですが…。

ご回答に当たってのお願い:
期待リターンがゼロかそれに近いという方向でお願いいたします。

A 回答 (9件)

>期待リターンがゼロかそれに近いという方向でお願いいたします。


では理論的な収益について考えて見たいと思います。
ここではHPの説明は無視して話を進めます。
ご指摘の通り、インフレ率が鍵を握っていますが、その他に貿易収支も重要です。
為替を無視して豪ドルで運用した時の本当のリターンは実質金利と呼ばれています。
実質金利=名目金利-インフレ率
つまり、金利がインフレに勝たなければ意味が無いのです。
豪州は昔から実質金利が高い事でも知られており、為替のタイミングさえ間違えなければ長期投資のリターンも考えられます。

では、為替についてはどうでしょうか?
基本的には2国間の長期的な為替は購買力平価に近い為替に収斂していく(経済条件が同じなら)性質を持ちます。
例えば、現在の為替1米ドル=116円を適正な為替と仮定し、日本のインフレを年0%、米国のインフレを3%と仮定すれば、10年後には34.4%も米国の物価が上がりますので、為替が変わらないと日本の輸出産業は34.4%割引して販売しているのと同じですので、日本の対米輸出は伸びます。
逆に米国から日本に輸出する場合は34.4%値上りした製品を買って貰わざるを得ません。
だから、「米国の製品は高い」から日本の対米輸入は減ります。
その結果、日本の輸出(米ドルを売って円に換えて日本の製品を買って貰う)は増え、輸入(円を売って米ドルに換えて米国製品を買う)が減るので、対米貿易黒字が拡大するので、その分だけ米ドルを円に換えるので、1$=116円→1$=86.32円が理論的な適正為替になります。
金利が高い国の特徴はインフレ率が高いので、長期的には通貨の価値が下落してしまいます。

しかし、実質金利が高ければ、それ以上の金利が手に入るので、収益がマイナスにはなりません。

答え)両国間の経済状況が変わらなければ、期待リターンは実質金利に収斂していく。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

大変わかりやすく、すっきり理解できました。
シンプルなお礼しか言えないのが申し訳ないぐらいです。

(ポイント数は6番の方とサイコロで決めさせていただきました)

お礼日時:2005/11/09 14:13

HPの内容を詳しく見たわけではありませんが、期待リターンがゼロ(正確には日本の金利に等しい)のは理論上正しいと思います。


その理由にインフレ率や実質金利とは関係ない話で、投資家は同じリスクなら高い金利商品に資金が流れるので、金利はいずれ安くなるからです。
しかし、日本の金利が安いのは政策的に行われているので、この理論は関係ないと思います。日本の政策転換がない限り高金利国通貨は有利だと私は考えます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

高い金利商品に資金が流れるといずれ金利は安くなる、というのがいまひとつわからないのですが…。
流入資金量と流入先の金利の間に比較的確実な因果関係がある、ということでしょうか。

お礼日時:2005/11/09 14:27

> しかし期待リターンがゼロであるゼロサムゲームだとすると、日本円より高金利な通貨は


> 何らかの理由で価値が下がる方向に動くのだと思います。(当然日々のボラは別とします)
> その理由は何なのでしょうか?

という質問をされているところをみると、ゼロサムという前提・仮定自体をやはり考えないと回答できないと思われます。
なぜなら、
ゼロサムとは直接関係ないと思われる理由で金利が上がりまた下がることをすでに指摘されていますが、

しかし質問タイトルが
>外貨投機がゼロサムゲームである理由は?
となってしまっていますので、質問と回答にズレがおきているのを承知で回答者が答えたということになりかねません。

ゼロサムである、あるいはゼロサムを前提とする理由や論理が、その記事や質問者様側からはっきりと提示されていないので、その前提から問題にされるのは当然でしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

仰るとおりです。
私も何故山崎元氏がそのように主張するのか不思議に思っておりました。
しかし氏に尋ねる機会が私にはありませんので、まず「正しいとしたら、それはなぜなのか」
ということから考えてみようと思ったのです。

また、このサイトには外国為替が有利だと思っていない人もいるようであると、私は思っています。
そのことと利用規約(回答ではない投稿は禁止事項)のことを考えた上で質問させていただきました。

お礼日時:2005/11/08 14:24

難くせも付けやすいし、曲解することも容易な質問ですが、言いたいことは理解できます。


そもそも投資が理論的にそんな簡単なものではないことはわかっての質問です。

・『外貨投機は無リスク金利と同じである』 外貨投機と無リスク金利は概念的に違うものです。
・正確には期待リターンは0ではありません。円から投資する場合は円のリターンに同じになります。つまり、外貨投資の期待リターン-円の期待リターン=0です。
・期待リターン0とゼロサムゲームとは同義語ではありません。

そんなことはともかく、質問は、「金利がより高い国に投資すると、理論的に自国に投資するよりも儲かりますか?」ということです。

さて、『日本円より高金利な通貨は何らかの理由で価値が下がる方向に動く』という点を考えて見ましょう。

その場合、(1)為替相場は需給によって決まる。次に、(2)「金利が高い国はインフレ率が高い」と仮定します。
インフレが高いと物の値段が上がって貿易競争力は低下します。つまり、高金利の国は輸入の方が輸出よりも大きくなっていきます。つまり、高金利の国では輸入のための外貨が必要になります。つまり、貿易サイドでは、その国の通貨を売って、外貨を買うということが起きます。その結果、高金利の国の通貨は下落しやすくなります。

要は、為替市場には、投資家だけでなく、(金利差で動かない)その他の参加者もあるということです。為替市場には様々な参加者がいるということを忘れてはいけません。
彼らからすると、そもそも、その国の通貨が売られるからそれをカバーするために高金利になっているのだということになります。

誰でも自分主体に物事を考えがちですが、高金利だから投資が起きるのではなく、投資がなく・貿易収支が赤字で通貨が売られるから高金利にするのだと考えてはいかがでしょう。
勿論、金利がその理由だけで決まるわけではありません。

この問題は、ここで書ききるのは到底無理なことは質問者も承知の事と思います。
暇があれば、別の機会にでも続きを書いてみたいとは思いますが、今回はここまでにします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
今まで悩んでいたのが嘘のようにすっきり納得できました。

為替や金利には多種多様な要因があるにしても、
高金利通貨を持っているだけで非常に有利というのはどうにも合点のいかないところでした。

冒頭のご指摘もありがとうございます。
仰るとおりですね、勉強になりました。

(ポイント数はNo.8の方とサイコロで決めさせていただきました)

お礼日時:2005/11/08 23:48

回答の前に命題を検証します。


論理構造”(仮定)ゼロサムゲームなのであれば(結論)日本円より高金利な通貨は価値が下がる方向に動く”の一次対偶は”日本円より高金利な通貨は何らかの理由で価値が下がる方向に動かないのは、ゼロサムゲームではないからである”です。
対偶が成立しますので論理構造は正しいです。
さて、”ゼロサムゲームである”といのは、山崎元やsommeilの仮定であるので、これが検証されなければなりません。ところが、日本円より高金利な通貨は何らかの理由で価値が下がる方向に動かないのは経済的事実ですから、命題に時間軸を加えた因果関係を当てはめると、山崎元やsommeilの仮定は棄却されます。
まあ、論理学では、そうなるのですが、山崎元の言いたいことは、”外貨預金の期待リターンを外国通貨建ての利率と勘違いして、ハイリスク・ハイリターンの関係の中に並べて解説している”ような(ひどい)ものに惑わされるなということでしょ。山崎元は会計学者だし、國際金融政策は専門外だから、気持ちをもらって大目に見ましょう。
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この回答へのお礼

何か根本的に勘違いをしているようですが、私の質問は「価値が下がる方向に動くのは何故か」です。

>・[批判目的]質問に対する回答を示さず、質問者や他の回答に対する指摘・批判を目的としているもの

まずガイドラインをよく読んでから投稿するようにしましょう。

>回答の前に命題を検証します。

ご苦労でした。

そもそも、「日々のボラは無視する」と言ってるわけですから、
私自身、為替レートは高い方向に動いているのか低い方向に動いているのか判断できないですし、
それは誰にとっても同様です。
棄却も何も、はじめからそこは問題にできません。

お礼日時:2005/11/08 14:15

ああ、読み返していてようやくわかりました。



質問者様は
>リスクだけがあって、期待リターンは無リスク金利と同じ
と書いていますが、ここが理解できなかったのですが、記事には

>外貨預金の市場は、リスクだけがあって、期待リターンは無リスク金利と同じ
つまり「市場」ならびに「その取引」にはリスクだけがあり、「期待リターン」は当然無リスク金利分だけです

リスクとリターンの主語がそれぞれ違っていますし、実際別物として論じられるべきものだとわたしも思います。

ただそこにリターンがあり、リスクと総合して判断しとりにいくのは、為替取引だけではないので、なにか見落としているというよりも、トレーダーたちは知っていてリターンを取りにいく。
しかし外貨預金を良く知らない一般消費者には、為替変動という大きなリスクがしっかり理解されていない、もしくは提供側もしっかり説明していない、などの部分なあると思います。
それが見落としといったらそれまでですが、元本保証預金とは違うので、リスク商品であることがどこなに記載されていれば、その取引をするものの自己責任とわたしは考えます。
(ただ日本では、自己責任では社会の見方がなっとくしないところがあるのも事実です)

>日本円より高金利な通貨は何らかの理由で価値が下がる方向に動くのだと思います

高金利にする理由がその国で消えれば下がります。
インフレの解消、デフレへの恐れからの低金利政策など。
ユーロも、現在の政策金利は低金利と考えているようです。日本より十分高いですが…
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>ただそこにリターンがあり、リスクと総合して判断しとりにいくのは、為替取引だけではないので、
>なにか見落としているというよりも、トレーダーたちは知っていてリターンを取りにいく。

仰るとおりで、例えば宝くじや競馬のように期待リターンがマイナスでリスクは高い、という場合でも
資金を投入する人はいるわけですから、その通りだと思います。
ここの部分は、回答2番の方のように「際限なく流れ込む」というような書き方をすべきでした。

>高金利にする理由がその国で消えれば下がります。

しかしそれまでの間、金利差によって為替レートが上がるとも下がるとも言えないのでしたら、
リスク、すなわち通常の為替レート変動を考慮しても、他の資産より非常に有利なのではないかと
思った次第です。

お礼日時:2005/11/08 22:16

いや感想ではなく



>無リスク金利

すなわち、元本と利払いが保証された利回りのことで、国債の元本や確実な利払いが国によって保証されているケースのことですが、これに対して

>期待リターンがゼロ

という意味がわからないので質問したのです。
質問の意味を確認したかったのですが。
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基本的には以下の2点だと思います。


1)高金利であるのは、インフレだから。
2)高金利であるのは、通貨リスクが高い(暴落の危険がある)から。

この2点により金利が高いのだと思います。無リスクならば際限なく高金利通貨の債券に資金が流れこむはずです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
インフレやその他の要因(例えば国債発行残高や政情)により、大きく下がる可能性が頻度は高くないがある。というようなことになるのでしょうか。

お礼日時:2005/11/08 15:07

>期待リターンがゼロかそれに近いという方向でお願いいたします。



スパンを無限に広げる論理展開をしたいならともかく、リターンゼロでは事実とズレがあって、回答つきにくいんじゃないですかね。

また外貨預金に限定しているのか、為替証拠金取引も服めた外貨投機・投資というあたりまで広げてよいのか、で回答も変わってくるとおもうのですが、よいのでしょうか。
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この回答へのお礼

>回答つきにくいんじゃないですかね。

失礼を承知で申し上げますが、回答がつきにくいかどうかという感想を求めているわけでは
ありませんので、ご承知ください。
質問の前提が納得いかないのでしたら回答しなければよいだけのことですし、
回答が全く付かないのなら私もそれで構いません。


>スパンを無限に広げる論理展開をしたいならともかく、
>リターンゼロでは事実とズレがあって、

ゼロではなく

>ゼロかそれに近いという方向

です。(日本円の無リスク金利はゼロでないためです)

また、時期によってプラスとマイナスの時期があり、通算でゼロになるということでしたら、
それは期待リターン(期待値)がゼロということです。
それに、ある時期のリターン(≠期待リターン)がプラスになることを予想するのが
簡単だとは思えません。


>また外貨預金に限定しているのか、為替証拠金取引も服めた外貨投機・投資というあたりまで広げてよいのか、で回答も変わってくるとおもうのですが、よいのでしょうか。

よいです。
手数料がもっとも低いもので、手数料を含めた期待リターンが、同じく手数料を含めた無リスク金利と同じである、と考えています。
また証拠金取引の差金決済は、そもそも期待リターンと無関係です。

お礼日時:2005/11/06 18:41

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