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中国語には北京語とか広東語や上海語などがありますが、
それぞれの違いは日本語の標準語を基準とした以下の例で言うとどの程度なのでしょうか?

1、日本語の標準語と大阪弁(同じ言語だが少し違う)
2、日本語の標準語と青森弁(同じ言語だがかなり違う)
3、日本語と韓国語(違う言語だが文法が似ている)
4、日本語と英語(まったくの別物)

また中国の標準語は北京語でいいのでしょうか?

A 回答 (7件)

深センからです。


ここは広東省の南で香港にも近いですが、経済特別区のため北方から働きに来ている人の割合のほうが多く、街中では普通話(フォートンファ)で文字も基本的に簡体字です。

わたしの感覚では、質問者様の3と4のあいだという感じがします。

日本の場合、何百年も昔から中央政府(たとえば京とか鎌倉幕府、江戸など)の意向を伺いながら政治を行ってきており、中央と地方間の情報収集や意思伝達のために、飛脚や早馬など普及してきた国柄でした。これは今でもその傾向性はあり、TVの時代になって標準語を皆がみにつけるようになったり、何十年も前に海外(ブラジルやハワイその他かなり遠隔地)に移住した日本人と会っても、東京と同じ発音に出会えます。

これに対して中国では、普通話の教育がはじまったのがたかだか3~40年前で、しかもTVやラジオの普及などもこの10年くらいでようやくひろまった感があり、中国人の同僚に聞くと出身地によって、普通話の捉え方は違います。
たとえば北方や中央部出身の人は、文章は同じでも発音がまったく違うといいますし、広東や香港の人は、言葉がまったく違うし同じ広東の中でもまた3つくらい言語の違いがあるといいます。

便宜上英語をここで使いますが、中国国内の言語の違いをlanguage=言語というくくりで考える以外に、dialect=方言、という言い方がありますが、この方言の意味は、同じ国内でも同じものを指して表現するときの呼び名が異なったり、文字や文の書き方が異なる場合に、dialectに当てはまります。また認識としては、別の(地域性も含めた)言語とされているようです(ネイティブのアメリカ人による説明)。
イントネーション、発音の違いはアクセントの違い程度になり質問者様の1よりもさらに同じ言語扱いになります。

中国語の、普通語、広東語、上海語は、違う言語という認識を中国人の人自身がもっており、一部文法が似ている部分はあったり(3である理由)、書き方や名詞や発音(普通語の声音は4声+1ですが、広東語は6声)の違いも大きく(4である理由)、を考えると3と4のあいだという感じになります。

…とここまでは質問者様の選択肢に沿って回答させていただきましたが、個人的には4のまったく別の言語という感じがこちらに住んでいて感じます。

ちなみに北京語は標準語である普通語とイコールではありません。北京語というと北京の言葉になり、たとえば東京の地元の言葉(下町で独特に育った言い回しや発音、名詞など)とテレビで使われる標準語が異なる、それと似た感じです。
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この回答へのお礼

遠方からの回答ありがとうございます。
中国人の方の様々な認識は貴重なご意見で、とても参考になります!
北京語と普通語の関係の例えはとても分かり易かったです。
やはり中国内の各語は別のものという感じなんですね。

こちらに代表して書かせてください。

皆様の回答大変参考になっておりますm(_ _)m
また、この質問は連休が終わったら締め切らせていただきたく思います。

お礼日時:2005/07/17 19:54

No.3 です。

追加です。
ベトナム語と中国南方言語が近いのは、漢語とあの周辺の現地語のどちらが先かわかりませんが、単語としては漢字文化が入り込んだ結果の言葉が多いですね。このあたりは
日本と同様なんでしょうね。
台湾語(ミンナン)などの漢字化も、古代の日本語の漢字化だとか、近世のアイヌ言語に対する漢字を当てたようなところはあるでしょうね。

まあ、北方と南方とでは言語として違うくらいの違いがあって、その中で北京、上海くらいは方言の範囲内といったところだと思います。
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この回答へのお礼

皆さんの回答が参考になり全てにポイントをつけたいくらいです。
今回は誠に申し訳ありませんが私の独断と偏見でつけさせて貰いました。

お礼日時:2005/07/20 01:06

No.2です。



確かに、「北京語」と「普通話」はちがいますね。
他の方の言われるとおりです。
訂正します。
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こんばんは。


当方、普通話は日常会話 + αレベル、上海語は片言 (簡単な挨拶ぐらい)レベルです。
広東語、台灣語の知識はゼロです。

広東語は字幕を見ないと何を言っているのかわかりませんので、音声的な相違という面では普通話と別言語と言えると思います。
上海語も音声的には普通話とまるで別物ですが、発音が似ている語句も一部あります。

例えば、上海語の"我是日本人"や"再会"、"先生"は普通話母語者には聴き取り不可能ですが、"当心走好了"や"地方"、"国家"の発音は普通話とかなり似ています。

音声的な相違では外国語と言ってよいほどの隔たりがあるのに、言語学的にはすべて「中国語」という大分類に括られるのは、下記の2つの理由によるものと思われます。

(1) 中国語の各方言には「漢字」という共通文字 ※ があり、書面語レベルでは類似しているので、同種の言語に分類できる。
(2) 政治的、社会的要因。中国全体が統一国家だから、音声的な相違に関わらず同一言語の方言と見るのが妥当。
  (ドイツ語とオランダ語、スペイン語とポルトガル語は、言語的には広東語と北京語よりはるかに近いが、国が違うので別の言語に分類される。
  また、言語学的には広東語はむしろベトナム語に近いとのこと)


※ 上海語、台灣語の漢字は「当て字」に過ぎないと言う見方もあります。
  (言語学界での定説がどうなのか・・・私にはわかりませんが・・・。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
普通語の日常会話をマスターしても広東語が別言語と言えるくらいというのは驚きです。
上海語に似ているところがあるというのはやはり比較的両都市が近い(中国の感覚では)からですかね。
意外にも、書面レベルでは類似しているのですね!

お礼日時:2005/07/17 19:36

しいて日本語で例えると、北京語と広東語は、日本語では、標準語と沖縄言葉くらいは遠い関係と言えるかもしれません。


外国語でたとえると、イタリア語とスペイン語くらいの差といえるかもしれません。でも、スペイン語がわかると、ポルトガル語もだいたいわかるとか、ドイツ語がわかると近隣諸国の言語は何となくわかる、というレベルでは、けっしてないですね。北京語しか知らない人には広東語は、ちんぷんかんぷんです。
同じ系統の言語族の中の違う言語とみていいかもしれません。
上海語は、それに比べると、北京語に近いですが、発音は、結構異なります。基本的な文法構造は、ほとんど同じです。まあ、標準語と関西弁の関係に近いといえないこともないですかねぇ。

>また中国の標準語は北京語でいいのでしょうか?
北京語を中心とする北方方言をベースにした共通語である「普通話」は、「北京語」とも異なります。日本の標準語と東京言葉、江戸弁のような関係ですかね。
原則は、どこへ行っても通じます。つまり、あなたが、仕事や留学などで中国へ行った場合に必要なやり取りには、普通話ができないといけませんし、おおむね、それで足ります。
それに対して、自ら取材や調査、独自の交流を行おうとした場合には、その土地で話される言葉を知らないと、表面的なやり取りで終わってしまう可能性はあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
普通語というのがあるのですね。
中国語ができたら12億人と話せると思い込んでいました。
中国の広さを思い知らされた感じです。
また、ベトナム語と中国南方の言葉のつながりが日本と似ているというのいはおもしろいですね!

お礼日時:2005/07/17 19:27

No.1です。



>また中国の標準語は北京語でいいのでしょうか?

そのとおりですが、日本のように、標準語さえ覚えていればどこへ行っても通じる、
というわけではありません。
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2と3の中間くらいですかねえ?


つまり、日本語の標準語と琉球語(違う言語だが一致点もかなり多く、同系性が証明できる)

実際、AとBいう近縁の言語がある場合、別言語と見るか、方言と見るかはかなり難しく、
専門家でも意見は一致しないのですよ。
言語学的には方言でも、政治的に別言語として扱われる例さえあります。
(例:オランダ語とドイツ語)
だから世界にいくつ言語があるかという質問にも、多い人は8,000、少ない人は3,000と、
学者でもこれだけ差があります。
多数意見では、6,000くらいですが。
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この回答へのお礼

早くのご回答ありがとうございます。
世界の言語がそんなにあるとは知りませんでした。
国の数+αぐらいかななんて思っていたのですが・・・
6000もあるなら中国の言語の多様さも納得できますね!

お礼日時:2005/07/17 19:19

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