プロが教えるわが家の防犯対策術!

大きい会社や美術館、博物館その他でもよく見かける、二重扉。(二重扉という言い方でいいのか分かりませんが…。)外から建物に入る時、一つの自動ドアを通って、少しの空間(傘立てが置いてあったりする)があり、また一つの自動ドアを通ってやっと受付がある、その2つの扉です。
これで私のいう二重扉が分かってもらえるでしょか。

これって何のためですか?その‘少しの空間’は、家でいう‘土間’のようなものにも思えます。
建物をたてる上での条件にこの二重扉が必要な事でもあるんですか?
ちょっと気になるんですけど、どなたか御存じの方教えて下さい。

A 回答 (5件)

その空間のことを「風除室」といいます。



役目としては主に「建築物の内部に突風が吹き抜けるのを防ぐ」為のモノです。
例えば、外で強い風が吹いているとします。そこで扉を開けると一気に建物の中に風が吹き込みます。
しかし、風除室があると一つ目の扉が開いても風除室で風は止まります。
そして、一つ目の扉が閉まった後で二つ目の扉を開けると外からの風は内部には直接
入ってくることが出来ません。本来はこういう役目を担っています。
(でも、入ってくる人と出てくる人が同時に扉を開けると意味が無いですが。。(^^;ゞポリポリ)

他にも
足拭きマット等を置いて「中に入る前に靴底の汚れを落としてね」
傘立てを置いて「中に濡れた傘を持ち込んで建物内部を汚さないでね」
な意味もあります。

本当は図を書いて説明すると解りやすいのですが。。。(説明がヘタなんです。m(__)m)
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この回答へのお礼

御返答頂きありがとうございました。
私のようなド素人には、大変分かりやすい説明でした

(@。@)ほっほ~という感じ。
「風除室」の他の意味の方(足拭きマット・傘立て)のためなのかと思っていました。
専門家の方に答えてもらえて、うれしいです。
ひとつ勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2001/10/11 23:34

二重扉の名前が「風除室」だということはわかったと思いますので、


その効果について、付け加えます。
「風除室」の設置してある建築物では、間違いなく「空調」をしています。
「空調」とは簡単に言えば、冷房と暖房、さらに換気です。
空調の設計をする場合、「熱負荷」(暑さ寒さの量)に影響するのが、「隙間風」です。
一般家庭の場合は、多少の隙間風があったほうが、換気効果を確保できてよい場合もありますが、
空調設備の整った建築物では、無用です。
建築物全体の、空調計画に大きな影響を及ぼします。
外壁についている窓は、空調の整った建築物では開放しません。
隙間風が入ってくるのは、人が常時出入りする「扉」に限定されます。
そのために、「風除室」を設けます。
参考までに、締め切った建築物では計画的に外の空気を取り入れています。
建物内に居住する人、一人当たり20から25立方メートル毎時です。
外の空気を室内の空気と同じ状態にするのには、かなりのエネルギーが必要です。
そこへさらに、隙間風が進入すると、エネルギ消費量が増大してしまうということを理解していただけたでしょうか
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この回答へのお礼

解答頂きありがとうございます。
専門家の方の大変詳しい説明が聞けて、勉強になりました。大きい建物で、カギのついてない、開かない窓のついているのはなぜだろう?と考えたこともありました。
それまでも今回、解決できちゃいました。
隙間風にもちゃんと意味があるとは思わなかったです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/10/12 00:07

BENIGENさんの回答の通り、風除室の事ですね。


風が吹いている時ばかりでなく、冬季暖房中にも同じ効果があります。外気温が低いと、暖かい室内に空気が風となって入り込むのですが、それを防止する役目です。
同じ様な効果を狙ったものには、回転扉があります。
ただ風除室も、最近の設計では2枚の間隔が狭く、片方が閉まらない内にもう片方が空いてしまう物が多いです。それでも、無いよりは効果があるのですが。そのあたりいつも気を使って設計しています(制約も多く、なかなか思うように間隔を取れないのですが)
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この回答へのお礼

設計士さんなんですか?こういった知識も必要なんですね~。「回転扉」はただのおしゃれだと思ってました、おはずかしいィ~。風除のためだということは、回転扉の枚数なんかが重要になりますね。計算しつくされてると思うと、今度回転扉を通る時、ぐるぐる回ってしまいそうだわ。
貴重な解答ありがとうございました。

お礼日時:2001/10/11 23:58

北海道の家などは、2重扉になっている家が多いです。


1枚目のドアは結露が凍り付くほどですが、
2枚目のドアはそのような事は起こりません。
保温と言う事ではかなり重要になっているようですね。

ビルなどのものについても、冷房中は
ドアを空けると、上の方に温かい空気が入りこみ
下の方から、冷たい風が出て行くと言う事になります。
それを防ぐ目的ではないでしょうか?
暖房中だと、個人の部屋でもこれとは逆の状態が
おこりますよね。
ドアを開けた瞬間、足元が急に冷えるあれです。

超精密工場などのもこのように2枚(以上)扉です。
(このばあい1枚のドアが閉まってからもう一枚が
 開く構造になっていますが)
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この回答へのお礼

解答頂きありがとうございます。
この前北海道に行って来たばかりなのに、二重扉は気にしてませんでした。確かにそうですよね。具体例を出して頂いて分かりやすかったです。
超精密工場の場合は、空気の問題だけでなく、ばい菌の侵入なんかも防ぐというわけですかね?

お礼日時:2001/10/11 23:47

俺の想像ですがーー、


二重扉の間に、不審な人物を閉じこめる目的があるのでは??と思います。

あと、風が強い日に、扉を開けたとたん、強い風が
中に入ってきて紙が飛ばされないようにとの目的もあるかもしれません。

きっと、色々な理由で二重扉があると建物の管理がしやすいのではないでしょうか
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この回答へのお礼

私の質問に興味を持って頂いて光栄です。
他の皆さんの解答にはない答えがありましたね。「不審人物を閉じ込める・・」確かにそのように役立つことがあるかもしれないですよね。私もこれに同意します。(本当はちょっとおもしろかった。)
しかし、大切な意見の一つです。解答して下さって、ありがとうございました。

お礼日時:2001/10/11 23:41

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