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日本は実質加盟国最多額の分担金を支出していますが、常任理事国にもなれていません。

アナン事務総長やライス国務長官は日本の常任理事国入り支持を示唆する「思わせぶりな発言」をしていたようですが、これは建前ではないのでしょうか。というのも、現に日本はいつまで経っても常任理事国になれてないですよね。更に米国は、反対集会では安保理拡大に関して合意重視、改革期限設定の反対を唱えており、結局日本の常任理事国入りをよく思っていないのではないかと思ってしまいます。

はっきり言って、日本は国連という組織の中で、約20%という巨額な分担金に見合う対価を得ていないのではないでしょうか?これじゃあ、「カツアゲ」と何ら変わりないように思えます。だとしたら、いっその事アメリカのように分担金の支払いを拒否すれば良いのではないかと思うのですが、もし、実行したとしたらどうなりますか?というか、何故日本政府はそうしないのでしょうか。

それから、日本の分担金拠出の拒否は国連にどのような影響を与えますか?簡単に言うと日本にお金を出してもらわないと困るのは誰ですか?

A 回答 (6件)

アナン事務総長やライス国務長官の日本の常任理事国入り支持の発言はごく最近のことだったと思います。


しかもアナン氏の場合は、「常任理事国を拡大するとすれば当然日本もその中に含まれるだろう」というような言い方だったと思うのですが、本来は国連の事務職員が加盟国の利害に直接関係する事柄について、具体的な国名を挙げて触れるのは本来はやってはいけないことで、あとから報道官が発言を撤回するか、何かのコメントをつけるかしたと思います。
アメリカが安保理常任理事国拡大に関して比較的中立的で慎重なのは、加盟国内で反対意見が多く、このままでは常任理事国拡大は実現するかどうか微妙な情勢で、更に自国の利害関係に及ぼす影響も未知数だからです。
安保理常任理事国を拡大するには、加盟国の3分の2の賛成と、現常任理事国全ての承認と批准が必要ですが、安保理拡大の反対集会に参加した国(必ずしも反対ではない)は加盟国の半分を越え、常任理事国の一部も、安保理拡大について、特に日本の参加について否定的な見解を示している国もあります。
また賛成国の中でも具体論を巡って意見は対立しており、必ずしも一枚岩ではありません。
安保理拡大は不可能とは言い切れないものの、決して一筋縄にはいかないのが現状です。
またアメリカとしては、中国など反対国との二国間関係に及ぼす影響も気になるところでしょう。
大雑把に言ってしまえば、
・国連の事務局は国連の意思決定機関でない
・もともと安保理改革の問題はアメリカ一人の意思だけでは動く性質のものでは無いし、反対する国・反対する可能性のある国も多い
ということだと思います。

>いっその事アメリカのように分担金の支払いを拒否すれば良いのではないかと思うのですが、もし、実行したとしたらどうなりますか?というか、何故日本政府はそうしないのでしょうか。
あまり意識されないことですが、日本は戦後国連・国際社会からの援助を受けて復興しました。
経済力に応じて、加盟国である日本の意思も含め、加盟国間の合意によって決められた国連の分担金を負担することは地球社会の一員として、地球社会から恩恵を受けているものの一員として、地球社会のなかでおこってくる問題に一定の貢献を果たすのは当然のことです。ちょうど、一般市民が社会に対して責任を負うのと同じです。少し性格が違いますが。
むしろ支払い拒否をする国のほうがおかしいのです。
もちろん日本とアメリカでは国際社会及び国連における立場が違うわけですが。

>日本の分担金拠出の拒否は国連にどのような影響を与えますか
現状でも国連の財政は厳しいのに、日本が払わなかったら多くの活動に支障が…いや多くの活動がパンクするでしょうね。

>簡単に言うと日本にお金を出してもらわないと困るのは誰ですか?
当然国際機関からの援助を必要としているいろんな人・国が困りますし、多分ニッポンも困りますよ。
自分は経済成長したいだけしておいて、貿易黒字ばっかりむしりとり、農業・労働市場も締め切って、難民も受け入れない上に、分担金も払わないなんて何事かとか言われそうです。

日本Vs国連みたいな構図で見る人もいるようですが、
日本も国連の一員だということも忘れないで欲しいと思います。

まぁ国連は最近事務局の不祥事もぼろぼろ出てきているし、まだまだ改善しなきゃいけないところがたくさんありすぎるという事は否めませんが、
国際社会における国連を完全に否定しまう考え方は、一種の過激な無政府主義だと思います。
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突出した力を持っているアメリカは、世界に対する影響力を維持したいと考えています。


これはつまり、アメリカの権力を脅かすものに対してその勢力拡大をさせないように動くということです。
反米的な組織は、勢力をそぐ機会を虎視眈々と狙われているのです。
アフガニスタン・イラクは直接戦争にてつぶされました。イラン・北朝鮮に対しても圧力がかけ続けらています。
日本に対しても、EUに対してもアメリカは貿易自由化という観点では圧力をかけてきました。
このようなアメリカの覇権下で、日本が有利な状況をつくるためにはどうするべきでしょうか?
そのひとつの方向は、多国間協調主義です。
一強多弱なのですから、弱いものは徒党を組まなくては強者に対抗できないという論理です。
多国間での協調は国連を利用することで実現が可能です。
よって、日本政府は国際社会において存在感を示す方法のひとつとして国連を利用する方向に舵を取っているのではないでしょうか。
分担金の拠出は今後の日本が国際社会で生き残るための投資ではないか、そうするとお金を出さないと損するのは日本であるかもしれません。

ちなみに、本日のニュースによると中国が世界3位の貿易額になり、日本を抜いたそうです。
また、アメリカは将来アメリカに対抗しうる勢力として中国を警戒しているそうです。
つまり、中国の躍進により日本の地位は相対的に低下していくことが予想されます。
しかも、米中間に国土が存在するので、両大国間で難しい外交を展開しなくてはならないとも予想されます。
米中と対等の権利を行使できる国連常任理事国というカードは外交上の武器として確保しておいて損は無いのではないでしょうか。
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>日本が国連分担金の負担を拒否すればどうなりますか?



何でもカネで片付けようとする拝金国ニッポン!とか言われ、大方の失笑を買い、常任理事国入りのユメは叶わず、家なき子のごとく孤立を深めていくと思います。

多少偏った悲観的な見方かもしれませんが、国際社会の客観情勢はせいぜいそんなものでしょう。
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国連は、今問題になっている汚職事件や、戦勝国が恣意的に左右できるシステムなど問題も多いですが、今現在国際秩序を維持するための唯一の機関であり、必要性は明らかです。

日本の主張の正当性を維持するためにも、分担金拠出は重要ではないでしょうか?

逆にいうと、日本の常任理事国入りに反対する中国、韓国は分担金を70%近く滞納したままであり、そんな国の主張には、特に国連を必要とする第三国は、本音ではどこも支持ません。

【噴水台】国連の滞納金
http://japanese.joins.com/html/2005/0411/2005041 …

参考URL:http://japanese.joins.com/html/2005/0411/2005041 …
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 国連負担金については、日本も脅しをすでにかけてもますよ。

当然です。

 ただ、日本の分担金が途絶えた場合、困るのは第三世界の人々なので、中国にODA出す位なら、そっちを止めて分担金に出した方が、より有用な血税の使い道になると思います。

 また、現在の常任理事国を見ていると、日本が加わって得するのは、アメリカだと思います。蛇足ですが、G4の面々というのは、これから入る国(地域の代表)と考えるなら、妥当な線かな?とも思います。(中国がアジア全体の意見を代表出来るわけがないですから。)
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既にこの国連の機能又は国連外交は破綻しているようなものではないでしょうか。


たかが5カ国だけが特権を振り回すような組織そのものが異常だと思いませんか。

当に「戦勝国クラブなのだよ!!」
まず各国が果たした役割などの評価の方法も無い状況では議論の方向さえもつかめていないのだと思います。

だから分担金だのではなくて、一旦国連を解体してから組み立てなおさないと、特定の国同士のぶつかり合うだけだよ。

それとも硫黄島核実験場で実験を、そろそろ再開しますか??
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