コントラバスでヴアイオリンの曲

料理カテゴリでいつも答えさせていただいておりますnabayoshです。

どうも。

で、僕の専門はどちらかというと音楽なので。
コントラバスはヴァイオリンに比べて、半音の長さが長いというのはおわかりですね？
弦が長い分、振幅を変えるためにはそれだけ移動も大きくなります。
その分消耗する体力があるということです。

調子をかえるというのは、そのまま２オクターブ下げるということでいいんでしょうか。
それとも、調弦をかえるということでしょうか。
調弦を変えないと、最低音はＥ（５弦ならＣ）なので、ヴァイオリンのＧまで降りることはできません。
調性を変えればなんとかなるかと。

譜面上はそういうことになりますね。
で、問題は、ヴァイオリンとコントラバスは弓の持ち方も含めて弾き方が異なることです。
コントラバスの弓の持ち方では、器用な人でない限り、ヴァイオリンの速いパッセージを演奏することは不可能です。

基本的に、コントラバスはヴァイオリンと異なる役割を与えられているので、メロディには向かないという難点があります。
もっとも、マーラーの交響曲第１番の３楽章や、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」の「象」とか、メロディを持つ曲も例外的にはありますが。

コントラバスをヴァイオリンのように弾いちゃう人はいますよね。

ゲイリー・カーとか。

全ては不可能と思います。

ヴァイオリンと同じ重音が出せないと考えられるからです。

バイオリンは五度調弦,コントラバスは四度調弦となっています。
具体的には、バイオリンの弦は低い方からソ、レ、ラ、ミ、
コントラバスは弾く方からミ、ラ、レ、ソとなっています。
コントラバスの最低音をバイオリンと同じすると、
ソ,ド,ファ,シbとなり、狭いことが判ります。
その結果、ヴァイオリンなら押さえることが可能な和音が
コントラバスでは押さえることが不可能になる場合が
でてきます。
そうでなくても、楽器が大きく,弦の張力が強いので、
一度に複数の弦を押さえるのが困難な楽器です。
ヴァイオリンなら指一本で4本の弦を同時に押さえることも
簡単ですが,コントラバスではいいところ2本ってところ
でしょう。

一応、ヴァイオリン,コントラバス経験者です。

「忠実な演奏」となると、難しいのでは。

単純に考えて、ピッチのみならずスケールの問題があり
ますから、ものすごく早い運指を必要とする曲の場合に
は、テンポも落とさないといけないでしょう。
また、ピチカートならともかくアルコ奏法の場合、発音
タイミングも遅れ気味になるでしょうから、その場合も
テンポ調整は必要になると思います。

さらに、和音を必要とする時に、コントラバスでは物理
的に押さえられない（遠すぎて）フォームももしかした
ら存在するのではないかと…。