プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんにちは。初めて質問させて頂きます。

現在新築のコンクリート打ち放し住宅に住んでいます。側面の壁の一部にガラスブロックをはめ込んでいる部分があります。横なぐりの雨が強い時にガラスとコンクリの接着面から雨漏れがしたことがありました。そのときは接着剤とコンクリの間に隙間を処理して頂き修理は済みました。

ただ、前回の大型台風の際にガラスブロック部分ではないコンクリの部分から雨が染み込んで内壁に雨染みが生じました。工務店を呼んで原因を尋ねるとコンクリ打ち放しだとどうしてもヘアークラック部分から雨が漏れるので良くある事だという話でした(一応対処はしますとのことでしたが)。その場では納得したのですが、コンクリの外壁には一応撥水材を吹付けていますし、コンクリの厚さを考えると雨染みが生じるのは普通ではないことと思うのですがどうなのでしょうか?コンクリ打ち放しだとよくあることなのでしょうか?

今のところその部分だけなのですが、クロスを貼っている部分は見ることができませんし、コンクリの劣化が早まるのではないかと心配です。

どなたかアドバイス頂けると幸いです。

A 回答 (4件)

実のところ、私もお客さんに「打ち放し」はあまり勧めたくありません。


なぜなら「雨漏り」が問題になるに決まってるからです。

撥水材が云々ではなく、コンクリートのような固体はそれ自体が収縮や膨張により、クラックが入るのは宿命なんです。もちろん、特殊な無収縮コンクリートもありますが、それは例外として。

打ち放しでは各所をモルタルで補充、上塗りしてあると思いますが、それらの層にはクラックは入るものと思って間違いありません。
ですから、「目地」「接合部」にその力を逃がし、壁面にクラックが入らないようしている訳ですが、これも人間の予想通りになってくれる事の方が珍しいです。まして、壁面の開口部はどう手段を講じても、塗装があっても、雨漏り原因の常連ですから・・。

コンクリートの厚さは殆ど無意味です、住宅程度のコンクリート組成では防水層がない限り、水分は骨材の間を染みて、ムラの部分(もちろん、ムラが出来ないよう振動てん圧しますが、人間は神様じゃないので・・。)を通って容易にでてきます。壁面ならなおさら上から下へとジワジワ広がっていきます。
もちろん、それによりコンクリ自体、鉄筋も酸化劣化するなど症状がいずれ出てきます。

常識から言っても、上からの水に対しては防水しますが、普通の設計では壁面は防水層なんて作って無いと思いますよ。
むろん、地下室などは別の話。

そのために・・・、塗装が重要なんですよ。
弾性塗料など、少しばかりのクラックは塗料自体が伸張して水の浸入を止めていてくれるのです。
単に色を付けてるだけではないのですよ。

コーキングなど対処療法ではいつ再発するかも分かりません、根本的治療を望むのなら、迷わず全棟塗装のし直しの検討をお奨めします。
どうしても「打ち放し」がよければ・・、そんな色や効果の塗装ではいかがでしょう。
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この回答へのお礼

nobuchi様、専門的な詳しい回答を有難うございました。「打ち放し」には「雨漏り」の問題がつきものなのですね。知りませんでした。確かに雨漏れしている部分はコンクリが「ムラ」っぽくなっています。工務店がいうには、全体が「打ち放し」なのに雨漏れが2箇所ならいい方だということでした(でも新築なのに雨漏れ?トホホって感じでした)。ただ、今回の部分だけが対象ならいいですが、内壁にでてこない部分に水漏れがあったらどうしようと心配します。「コンクリ自体、鉄筋も酸化劣化」とありましたし。一応、何とかシールドという優れもの(?)の塗料を塗っているみたいなのですが、もう一度、ムラやクラック部分を点検してもらう方がよいのでしょうね。

お礼日時:2004/10/18 15:13

>1です。


あ、もういいですね。
交渉、がんばって下さい。

こういった問題ってホント、建築関係の宿命なんですよ。
どんなに有名な建築家だろうが、優秀な設計士だろうが・・、その人がコンクリ練って打つ訳じゃありませんから。大手建築会社が資本を駆使して、なお且つ優秀な職人と管理体制を引けるなら問題ありません。なにせ自分達の信用問題なのですから、トラブルがあっても表沙汰にならないうちに、然るべき処理をしてしまいます。

でも、悲しいかなほとんどの一般住宅では、それは無理な話。現場作業員の手で差が出るものなのです。
昔は沢山いた、職人を指導できる棟梁に出会える可能性は低く。さっさと定時に帰るような、現場を知らない大卒サラリーマン現場監督が多いのですよ。

生コン車の運転手が構造学を学んでる訳ではなし、ポンプ車の作業員がバイブ効率やや鉄筋強度にこだわる訳はなし。型枠大工がベニヤの接着成分まで考慮して作ってるわけでもなし、左官屋が雨漏り保証の責任を負う訳でなし・・・。

もちろん、プロ意識をもった職人が大多数ではありますが、現場はそんな単純なものではありませんから・・。
おっと、愚痴のようですね。
では、解決するよう祈ります。

この回答への補足

ポイントですが個人的には、お二人の方に1000点づつ差し上げたいのですが、規定で20点・10点しか差し上げられません。どちらも大変参考になるご意見でしたので甲乙は付ける事はできませんが、今回は回答順で差し上げたいと思います。本当に有難うございました。

補足日時:2004/10/18 22:34
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この回答へのお礼

nobuchiさん、本当に有難うございます。
専門家の方の意見を直接聞けて本当に良かったと思います。「その人がコンクリ練って打つ訳じゃありませんから」というのはまさにその通りですね。工務店も現場監督も信頼できる方だったのですが、複数の要素が絡んでいますので100%管理してものを造るのは難しいのでしょうね。打ち放しは特に一発勝負ですから細心の注意をもって工事に臨んで頂いたと思いますが…nobuchiさんにお願いすればよかった(笑)。これから事後対処をしっかりして頂こうと思っています。本当に詳しく回答頂き心より感謝致します。また、トラブルがあった際には相談にのってください!

お礼日時:2004/10/18 22:31

#2です。


>確かに雨漏れしている部分はコンクリが「ムラ」っぽくなっています(#1さんへのお礼より)。

>内壁の状態から見ると、そこだけ細かい砂利が堆積というか薄い層のようになっています。

生コン車の単位で微妙な色むらがあるのもコンクリートの宿命ですが、質問者の場合どうも違うようですね。
実物や写真を見たわけではないので、間違っているかもしれませんが、表面に砂がある層ができているのは、コンクリート打設時の施工不良が考えられます。

特に外壁側にひび割れが見えないということから、貫通ひび割れによる漏水ではなく、打ち継ぎ部分や水道(みずみち:コンクリート打設後水が抜ける際に生じる水の通り道)からの浸入のなどの可能性もあります。

施工不良の可能性がありますので、施工業者とは別の専門家の方に検査してもらうことをお勧めします。

なお、質問者の場合平成12年4月1日以降の請負契約と思われますが、この場合、構造上重要な部分と雨水関連については10年保証が施工業者に義務つけられていますので(売買契約の場合は販売者)、その権利(補修請求と損害賠償請求)をどんどん利用してください。

参考URL:http://www.city.kyoto.jp/tokei/house/hinkaku/hin …
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この回答へのお礼

2度も回答を頂き本当に有難うございます。
外壁の状態が見えないので「ムラ」が直接的な原因かどうかはわかりませんが、幅20cm程度の砂の層がありますので施工不良の可能性はありますね。その他の部分はよく打設できていると思うのですが。素人目でみると危険なので専門家に見てもらうようにします。あとは「雨水関連については10年保証」の情報も有難うございました。雨漏れ関連も対象ならば少し安心できますね。しっかり、利用したいと思います。本当に細かいところまでアドバイス頂き感謝致します。

お礼日時:2004/10/18 16:20

>コンクリ打ち放しだとどうしてもヘアークラック部分から雨が漏れるので良くある事だという話でした



コンクリートは施工精度と環境によりひびが入りやすくなります。

施工精度は、コンクリートの打設時の状況(気温、締め固め、配合など)、配筋状況、ひび割れ誘発目地等により大きく代わります。

コンクリートは温度変化により膨張し、冷えると縮小します。このときに温度応力が生じてひび割れが発生することもあります。
また骨材の膨張、冬期の水分凍結などによりひび割れが発生することもあります。
また水分の豊富な打設時から乾燥するとひび割れが発生することもあります。

原因がどれかは判断できませんが、コンクリート構造物にひび割れはつきものです。

これらのひび割れの多くは構造的には問題のないものがほとんどですが、ひび割れ幅が0.2~0.3mmをこえると漏水が発生します。

質問者の場合は、ヘアクラックの域を超えて、大きなひび割れが発生しているため、防水材も追従できず切れ、漏水が生じたのだと思います。

コンクリートにひび割れはつきものといっても、新築間もない期間で、ここまでひび割れが大きくなることはそれほど多くないと思います。

参考までにかなり有名な安藤忠夫氏が設計した作品の多くはコンクリート打ち放しです。
氏の作品の多くでこのように漏水が発生していたら、氏は今の地位は造れなかったと思います。


一般的には補修はV字などに一旦コンクリートをカットして、防水処理をすることになると思います。

但し原因がなんだかわからないので、補修後も再発する可能性もありますので、多少の費用がかかってしまいますが、社団法人コンクリート工学協会が認定しているコンクリート診断士という資格がありますので、そのような資格を所有している専門家またはコンクリート構造物を専門にしている建築士に原因の特定と補修方法を検討してもらった方がよいと思います。


>コンクリの劣化が早まるのではないかと心配です。

補修をしないことはないと思いますが、補修をしないでいると、漏水の他以下の構造物の劣化が想定されます。

1)鉄筋コンクリート内部に水分が浸入することにより鉄筋が錆強度が弱まる(鉄筋コンクリートにおいて圧縮は主にコンクリート、引っ張り力の全部は鉄筋が負担しています)

2)鉄筋が錆びると膨張するので、周りのコンクリート破壊する。

3)内部に浸入した水分が冬期に凍結しコンクリートを破壊する。

参考URL:http://www.jci-net.or.jp/
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この回答へのお礼

1番の方もそうですが、semi-zzz さんの回答も大変詳しくて驚きです。有難うございます。雨漏れ部分の外壁がどのような状態になっているか、目で確認はできないのですが、内壁の状態から見ると、そこだけ細かい砂利が堆積というか薄い層のようになっています。今は何が原因か特定できていませんが、季節の変わり目ですし、コンクリへの影響を考えて早めに対処して頂くように手配したいと思います。適切なアドバイス本当に有難うございます。

お礼日時:2004/10/18 15:29

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